大学受験の基本、予習復習の大切さ

あなたは、予習、復習をしっかりしていますか?

学校で出される課題に対して、予習をする人ははたしてどれくらいいるのでしょう。

ここで私が言っておきたいことは、皆さんが思ってる以上に、予習、復習は大切であるということです。

私は大学受験において、ほとんど予習、復習をしていませんでした。

そのため、現役時代にはまったく結果を出せなかったんです。

今回は、予習、復習の大切さと、その具体的なやり方について説明していきます。




復習よりも大切な予習

私の現役時代は、予習を全くやっていませんでした

予習なんかやっても、特に変わらないし、どうせ授業で説明してくれるからいいかと考えていたんです。

 

予習をやるときは限られていて、練習問題を次の授業前に黒板に書いておくように言われた時くらい。

それ以外は、ただ授業に出て、黒板に書かれたことをただただ書き写していました。

 

わからないこともないですし、疑問も特になかったのでこれでいいんだと思っていました。

しかし、その考えは全くの間違いであったということに気づきました。

気づいたのは浪人生活を始めてからなので、かなり遅いです。

予備校に入ってすぐ、ある先生がこんなことを言っていました。

 

「予習は大切です。私の授業は週に3回ありますから、だまされたと思ってまずは1週間だけ予習をしてみてください。そして、次の週は予習なしでいいです。最後に3週目に予習が必要かどうかを考えてみてください」

当時の私は、現役時代の勉強スタイルをなんとかして変えなくてはならないと思っていましたので、本当に騙されたと思って先生の指示に従ってみました。

素直に最初の1週間、予習を続け、次の週の1回目の授業を受けた時に気づきました。

 

 

これ、予習してないと聞いててもよくわからんわ

 

 

そうなんです。
予習をしていないと、授業で扱っている問題を解説してもらっていたとしてもなかなか頭に入ってきません。

先生の解法を見ているだけですと、黒板を写すことだけに必死で、なかなか理解が深まりませんでした。

 

予習した時には、あらかじめ疑問点をメモしておき、「この部分は重点的に聞こう」「ここは自分の解法があっているか確かめよう」と意識しながら授業を受けることができていました。

予習があることによって授業に対して能動的に臨めるようになっていたのです。

 

一方で予習がないまま、ただ黒板を写すだけですと受動的になってしまいます。

能動的か受動的かは非常に重要で、授業の理解度が大きく変わることに気づきました。

 

私はここで初めて、数学の予習をしっかりしていこうと思いました。

ポイント予習をすると能動的に授業に参加できる

重要な予習のやり方

まず始めに、私がやった予習方法を紹介します。

これは数学、化学、物理などで利用することができるので、非常に応用範囲が広いやり方です。

 

下の3つを紹介しますね。

予習ノートを用意する
疑問点を洗い出しておく
類題を探しておく

予習ノートを用意する

私は予習ノートを作りました。

ここには、予備校や学校の授業で扱う問題を解きます。
初見の問題を何も見ないで、0から解いていきます。

 

ノートの見開きを半分に分け、左側に自分の解答を作っていきます。

ここで、10分以上手が止まった時には強制的に解答を中断していました。

10分以上手が止まったら、おそらくそれ以上考えても解答は浮かんできません。

わからない状態で時間だけ使ってしまうのはもったいないので、わからないときにはスパッと解答をやめていました。

疑問点を洗い出す

初見の状態で解答作成が終わったら、次に疑問点を洗い出します。

「ここはどんな公式を使えばよいのか?」
「二通りの解答方法が考えられるが、どっちの方がいいのか?」

などの疑問を出しておきます。

 

この疑問点を出しておくことで、授業を能動的に受けることができます。

先生が説明していく段階で「あ、ここは自分が疑問に思っていた点だ!よし、ちゃんと聞こう」と考えながら話を聞けます。

できるだけ、1問に1個の疑問点を出しておくといいでしょう。

類題を問題集、教科書から探す

最後の予習の仕上げは「類題を探すこと」です。

類題探しはかなり大事です。

 

類題は自分が使っている問題集やほかの参考書から探してきました。

自分が解いた問題と同じ範囲から、似ている問題を探してみてください。

似ている問題を一緒にマークしておくと、授業で扱った問題を元にして解けるようになる問題が増えますよね。

 

また、類題の解答をあらかじめ予習しておくと、先生と問題集の解答方法を比較することができますよね。

さらに、自分の予習とも比較すれば3種類の解答を比較して、どこがよくてどこがだめなのかをチェックすることができます。

復習もしっかり!授業後が勝負


復習は予習、授業の内容を定着させるために重要です。

予習の重要度が10なら復習の重要度は8です。

 

同じくらい重要ですね。

予習をやって授業も受けたのに復習をせずに放置していたら、学んだ知識をしっかり定着させることができません。

 

先生が授業中に言った重要なポイントを覚えてられるのは、せいぜいその日の夕方から夜までです。

つまり、予習はできるだけ早くやっておくといいです。

 

私はその日に終わらせていました。

数学はできるだけ早く、物理、化学もできるだけその日中にやってください。

 

復習を1日遅くやると、なんとなくですが定着が悪い気がしました。

1回復習をすると定着度合いがかなり違います。
これは、実際にやってみたら実感できると思います。

 

全然違いますね。

また、復習は1回だけでなく何回でもやってください。

 

復習を1回やった後、2~3日ほど空けてもう一度解いてみてください。

解いてみると、ちゃんとわかって理解したつもりなのになかなかできないんです。

  • あれ、こっからの変換はどうするんだっけ?
  • 次は何を証明すればいいんだっけ?

など、手が止まってしまうこともあります。

 

この時、決して自分を責めないでください。
なんで自分はできないんだ、ちゃんと復習できてないじゃないか!

とイライラしないでくださいね。

 

これはしょうがないことです。

人間は忘れる生き物ですし、そこまで物覚えもよくないです。

人間である以上あきらめて、自分が忘れてしまったことを受け入れましょう。

私も最初は「俺はなんでこんなに覚えが悪いんだ」と思っていました。

 

しかし、だんだんと考え方を変えていって「自分のできないポイントを見つけることができた」とプラスに考えるようにしていました。

こうすることで、2回目の復習をやる意義を見出しやすくなるので、さらに復習をしたくなっていきます。

 

2回目が終われば3回目、4回目と何回でもやっていいと思います。

復習をやる間隔は少しずつ伸ばしていくと、定着しやすくなります

 

2回目は3日後、3回目は1週間後、4回目は2週間後とどんどん伸ばしていき、完璧に溶けるようになれば、それはあなたに問題の解答がみについた証拠です。

自信を持ってください。

おすすめの復習方法

ここで一つだけ、おすすめの復習方法を紹介します。

それは「書かない勉強法」です。

 

これは文字通り何も書かないで、頭の中だけで復習します。

問題文を読み、頭の中に要点だけを思い浮かべます。

 

数学であれば、何の公式を使うか

化学なら何を根拠にして結論に至ったか

物理なら何の公式を使うか

などです。

 

解答を0から作る必要がなく、頭の中だけで復習をするので非常に効率よく進めることができます。

例えば数学の問題を1問解こうと思っても、解答を全部書き出していたら、けっこう時間がかかりますよね。

しかし、この勉強法でかなり短縮できます。

基礎ができてないときは逆効果

1つだけ注意点があって、基礎ができてないときにはこれは逆効果なので注意してください。

基礎がないときには、計算過程や導出過程も勉強になり、自分のレベルアップへとつながります。

書かない勉強法をやるときには、ある程度の能力がついてきたときにしましょう。

まとめ

最後にもう一度言いますが、予習、復習は非常に大事です。

私は浪人生活を経験することでこれを身をもって体験しました。

 

現役時代は全く予習をしていなかったし、意識して復習していませんでした。

やはり、定着率が全然変わってくるし、学力の伸びも全く違いました。

 

みなさんも、私に騙されたと思って、予習、復習をやってみてください。

まずは、1週間だけでもいいのでやってみてくださいね!

最後まで読んでいただきありがとうございました!