OSCEを終えてCBTに合格すると、次に待っているのは
薬局実習
です。
薬学生として薬局実習には必ず行かなくてはなりませんよね。
しかし、薬局実習についての情報が全くない。。。。
薬局実習って何するの?
薬局実習では何を意識したらいい??
めっちゃ不安なんだけど・・・
色んな声を聞きます。
私も始まる前はめちゃくちゃ不安でした。
そんな私から、これから薬局実習があるあなたに、薬局実習でやっておくべきことをお伝えします。
これを意識して薬局実習を実りある学習にしてくださいね!
目次
指導薬剤師さんと仲良くなる
1つ目に大切なことは何と言っても、「指導薬剤師の先生と仲良くなること」です。
当たり前じゃん!って思ったかもしれませんが、やっぱり欠かせませんね。
車を運転するなら運転免許を取りましょう、というレベルのことです。
薬局実習をする上で、薬学生のあなたを指導してくれる薬剤師さんが必ず1人います。
大きい薬局になると5人くらいいるんだとか。
指導薬剤師さんはあなたに薬局について色々なことを教えてくれます。
- 薬局の基礎
- 業務内容
- 患者応対
- 薬局経営
- 在庫管理
本当に様々なことを教えてくれます。
指導薬剤師の先生は実績や経験も豊富ですので、薬局のこと以外についても教えてくれるんです。
仲良くなるコツはとにかく二人で会話をすることです。
積極的にコミュニケーションをとって、色々なことを教えてもらいましょう。
私も指導薬剤師さんとたくさんお話をしましたよ。
- 薬剤師を目指した理由
- 薬局を立ち上げたきっかけ
- 薬局経営のむずかしさ
- 学生時代のこと
- 趣味のこと
- 私の大学について
などなど本当にジャンルは様々でした。
どのお話も自分のためになることばかりだったので本当によかったです。
また、先生が読まれている本も貸していただきました!!
普段は手に取らないような本ばかりだったので、いい刺激になりましたね。
たくさんいいことがあるので指導薬剤師の先生と仲良くならない手はないです!
薬剤師さん、事務員さんと仲良くなる
薬局には指導薬剤師さんだけではありません。
他の薬剤師の先生や、事務員さんなどがいますよね。
薬局にいる方とは全員としゃべれるくらいにまで仲良くなりましょう。
指導薬剤師さんはどちらかというと年上の人が多いです。
私の担当の先生は60代でした。親よりも年上!
やっぱり年上の人と話すことは勉強になるんですけど、どうしても気を遣いますよね。
ずっと気を張ってないと言葉遣いが悪くなったり、自分の未熟さを露呈しかねません。
気軽に話せる薬剤師さんがいると、実習が気持ち的に楽になりました。
働いている薬剤師さんは20代後半で年が近く、話しやすくてよかったです。
薬剤師国家試験や大学での勉強についても教えてくれたのでありがたかったですね。
- 「私の時はこんだけ勉強してたよ~」
- 「私は○月くらいから始めたかなー!」
先輩からしか聞けない貴重な情報です。
また、事務員さんとも仲良くなりましょう。
私が行った薬局の事務さんは、親と同世代だったのでわが子のようにかわいがってくれました。
「あ、けい君おはようー!クッキーお土産あるよ~~」
「今日も暑いね~、アイス買ってきてあげるね」
こんな感じです。
一瞬「お母さんだっけ?」と思うほど。
本当にかわいがっていただけました笑
事務員さんとは薬のこと以外について話す機会が多く、一般の患者さんに近い意見を聞けると思います。
薬剤師を一歩離れた目線から見ているので、大学にいるだけでは聞けないような話を聞くことができました。
患者さんとしゃべる

患者さんとお話しすることも大事です。
私が実習をしていた薬局は、糖尿病内科と耳鼻科の門前でした。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病を抱えた患者さんがたくさん来局されていました。
特にしんどそうな患者さんはそこまで多くなかったので、日常会話をする機会もありましたよ。
「今日は暑いですね~」といった簡単なことから、
「この薬って効いてるの?」といった薬学的なことについてまで話しました。
患者さんとしゃべると薬剤師がどんな存在なのかをなんとなく理解できると思います。
患者さんからすると薬剤師は薬をくれる人というよりも、
何でもしゃべれる街の健康管理人という感じがしました。
自分の健康について親身になって聞いてくれるし、しっかりとアドバイスしてくれる存在です。
さらに、薬や病気以外にも食事や体調管理についても話をしてくれる貴重な存在でもあると感じました。
医師にはなかなか相談できないけど、薬剤師なら言えるという人も多かったです。
薬局実習で患者さんとしゃべることができてよかったです。
メモをとる

続いては、薬局実習を受けるときの姿勢についてのアドバイスです。
ぜったいにやるべきなのは「メモをとること」です。
薬局実習では知らないことや聞いたことないことばかりだと思います。
そんなときにメモなしで1日を乗り切るのは難しいでしょう。
メモをとるメリットを紹介しますね。
- 先生の言ったことを記録できる
- 後から読み返して復習できる
- 聞いてる姿勢をアピールできる
どれも大切なメリットなので覚えておいてください!
先生の言ったことを記録できる
1つ目のメリットは正直言って当たり前ですよね。
メモをとることで先生の話を記録できます。
これ、けっこう重要なんです。
薬剤師の先生方は常に忙しいです。
業者さんと話していたり、医師に電話をかけていたり、投薬をしていたり。。。
本当に休む暇がないほど。
落ち着いて私の相手をしていただける時間は本当に限られていました。
そんな中で話をしてくれるのは、何かをしながらのことが多いんです。
投薬をしながら一言だけ「これはこういう理由なんだよ」と言う時があります。
それをすかさずメモしましょう。
頭で記憶しようと思っても、そんな一瞬のことを覚える方が大変です。
新聞記者になったつもりでメモをとりましょう。
私の場合、コンビニで売ってるような普通のメモノートを使っていました。
1か月で1冊なくなり、薬局実習中には3冊使いましたね。
後から読み返して復習できる
これも重要なメリットだと思います。
薬局実習の1日は思ったよりも濃密です。
朝は患者さんが多いですし、昼は業者さんや卸さんが納品しに来ます。
15時くらいには先生と一緒に講習会に参加。
夕方になれば患者さんがたくさん来局します。
そんなこんなであっという間に帰る時間。
やることが多いので、先生が言ったことや注意したことなどを覚えきれません。
ここで役に立つのがメモです。
メモによって1日の流れをざっと復習することができます。
また、覚えておくべき内容を復習して知識を定着させることもできます。
注意されたこともメモしておけば、もう間違えずに済みますね。
ぜひとも復習に使いましょう。
薬局実習の日誌にも使うことができるので一石二鳥です。
日誌はためないようにしましょうね!
聞いてる姿勢をアピールできる
最後のメリットは「聞いてる姿勢をアピール」です!
これ、あざといかもしれません!
しかし、かなり効果的でした!
先生からすると自分の言っていることをメモしてもらえると嬉しいそうです!!
「よくメモとっていていいと思うよ」と実際言われましたよ。
聞く姿勢をアピールすることで、真面目な生徒と思ってくれるので、色んなことを教えてくれます。
やっぱり、不真面目な生徒には「これくらいでいっか」となってしまうそうです。
薬剤師の先生以外にも、事務員さんや患者さんにも「マジメね~~」と褒められました。
せっかくの薬局実習なので、常に高評価をもらえるようにしておくべきです。
高評価をもらって楽しい薬局実習にしましょう!
何かしら質問をする

続いてのポイントは質問をすること。
話を聞いているだけでは知識が定着しにくいですし、能動的学習ができていません。
自分の疑問点や考えたことを聞いてみましょう。
インプットとアウトプットのバランスが大切!
- この薬が使われている理由はなんですか?
- この患者さんの病歴は何ですか?
- こっちの薬には代用できませんか?
などなどなんでもいいと思います!
とにかく「質問すること」が大切です。
薬や疾患についての質問も大事ですが、日常的な質問もいいと思います。
やっぱり堅い話ばかりだと疲れますよね笑
先生の個人的な質問について聞いてみるといいと思います。
先生と仲良くなるためにも、いろいろ聞いてみることが近道です。
私が聞いたことは。。。
- 先生の趣味
- 休日の過ごし方
- 正直なお給料
こんな感じです。
ちなみに先生はめちゃくちゃお酒が好きでした!
私もお酒が好きだったので、かなり盛り上がることができましたね。
先生のお酒に対する知識は広く、さらに深いので会話がとにかくおもしろかったです。
日本酒、焼酎、ウイスキー、ワイン・・・・
なんでも飲むので、勉強になることばかりでしたね笑
薬よりも勉強になったかも?笑
ちなみに給料は全く教えてくれませんでした!
しかし、薬局を経営して従業員も雇っているのでかなり稼いでるとのことです。
それもそうか。。。
従業員を雇って、パートさんにも出てきてもらって、それだけでも十分お金必要ですもんね。
さすが、薬剤師さん!
薬の名前を覚える

これはやっておきましょう!
薬局にはたくさんの薬が揃えられています。
色んな薬に触れながら、薬効も確認できる機会はなかなかありません。
このチャンスにしっかり覚えちゃいましょう。
薬効、作用機序、注意点を意識して覚えるといいですよ。
もちろん、商品名で陳列してあると思うので、一般名を確認しながら覚えましょう。
これ、けっこうよかったです!
↓
商品名を見る
↓
一般名を思い出す
↓
薬効を思い浮かべる
↓
棚から取ってくる
この流れがかなり勉強になりました。
商品名は国家試験に出ないので、必要ないんですけど薬局実習では役に立ちます。
あいうえお順に並んでいない薬局だったので、けっこう役に立ってました!!
「薬取りそろえるの早いね!!」
とけっこう褒められました。
講習会には積極的に参加する
薬局実習中には、担当の都道府県や市ごとに講習会があると思います。
私は大阪府主催の講習会が2回、市主催の講習会が5回ほどありました。
- 薬物乱用防止セミナー
- 漢方薬を自分で作る実技講習
- OTCに関するセミナー
- 医薬品卸の配送センターの見学
- 分包機工場の見学
などいろいろありました。
詳しい体験談はどんどん更新していきますね。
普段の薬局実習では学べないことばかりで、非常に勉強になりました。
基本的には自由参加なんですけど、積極的に参加するべきだと思います。
特に漢方薬を自分で作る講習会は楽しかったです。
自分で生薬を量りとり、混ぜ合わせて煮込みました。
本物の生薬に触れることすら初めてだったので、驚きと感動がありましたね。
これが甘草なんだー!!
葛根ってこんな匂いするんだー!!
など初体験のことばかりでした。
また、医薬品卸の配送センター見学も楽しかったですね。
大きな工場に医薬品が集められ、ベルトコンベアに乗ってどんどん出荷されていきます。
なんとなく想像はできていましたが、実際自分の目で見てみると感動しました。
あと、予想以上に大きかったです!
しかも、1日に何個の薬を出荷しているのかわからないほどの量を出していて、数の多さに圧倒されました。
薬を取り違えるというミスが0というのも驚きです。
こんな感じで講習会は座学だけでなく、アクティブな内容も用意されています。
絶対楽しいです!
サボらずに参加してみましょう!
他大の友達を作る

最後の薬局実習中にやっておくべきことです。
それは他大の友達を作ることです。
薬局実習では、他の大学の薬学生も同時期に実習をしています。
普段は全く接点がない同じ学年の薬学生と、交流を深められるチャンスなんです。
実際、自分の大学にいるだけでは、他大の同期の薬学生と出会うきっかけはかなり少ないです。
薬学生の団体に入ったり、サークルでたまたま知り合うくらいしかないですよね。
そう考えると薬局実習は貴重なタイミングなんです。
同じ薬局で一緒になったり、講習会のグループワークで仲良くなることができます。
大阪大学は同期が30人くらいしかいないし、常に一緒にいるメンツなので他大の薬学生は新鮮でした!
単純に同じ学年の知り合いが増えると楽しいと思います。
阪大の同期とは違ったキャラクターの人がたくさんいて、色々な出会いがありました。
講習会では同じ大学で固まらず、ぜひとも積極的に隣の人、前の人にしゃべりかけてみてください。
「午前中は休みだった~?」
「どこ大から来たんですか~?」
などなんでもいいのでしゃべってみましょう。
同期が増えるメリットは、ただ単に友達を増やすだけではありません。
同期が増えると就活やインターンの時に役に立ちます。
就活やインターンはただでさえ緊張します。
周りは知らない人だらけだし、グループワークがあるし、ストレスが多いでしょう。
しかし、面接会場で知り合いに会えたらどうですか?
少しだけ緊張がほぐれませんか?
「あ、あの時の!!」ってなりますよね。
さらにインターンや就活に関する情報をもらえるネットワークが広がります。
同じ大学ではどうしても限りがありますが、他大の友達を増やすことで、色々な情報が聞けますよ。
ぜひとも恥ずかしがらずに友達を増やしましょう。
私は色々な友達を増やすことができました!
今でも飲みに行ったり遊びに行ったりしています!
まとめ

さて、いかがでしたか?
薬局実習中でやっておいた方がいいことはたくさんあります。
授業だから仕方なく参加しているというスタンスよりも、自分からやるべきことを決めて参加する方が主体的に行動できます。
そのときの参考にしてみてください。
私は薬局実習に行って良かったと思います!
薬局薬剤師の概要を理解できましたし、学校では学べない現場のことを知ることができました。
他の大学の友達も増えて収穫が多く、密度の濃い2か月半でした。
あなたも薬局実習を実りある期間にしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
質問などがあれば、どんどん聞いてくださいね!!
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