薬学部の学費が高い理由を本気出して考えてみた

薬学部に進学を考えるとき、学費について気になりませんか?

ぶっちゃけめちゃくちゃ高いですよね・・・!

学費が高すぎて進学を迷ってはいませんか?

薬学部の学費は医学部、獣医学の次に高いと言われており、6年間通うと1200円を超えてしまいます。

なぜ、こんなにも高いのか?

薬学部を卒業した私が、私立大学薬学部の学費が高い理由について考察してみました。

この記事を読んで、薬学部の学費が高い理由を理解し、納得してから進学先を決めていきましょう。




薬学部の学費が高い5つの理由を予想

薬学部はとにかく学費が高いと言われていますが、その理由はなんでしょうか。
理由が分からないまま1200万円を払うよりも、理由を分かったうえで高額なお金を払いたいですよね。

そこで、私は下の5つの理由を予想してみました。

薬学部の授業が充実し過ぎている
薬学部の設備が整っている
薬学部の教授陣のギャラが高い
薬学部の研究費用に充てられている
薬学部の広告費に使われている

1つ1つ解説していきます。

薬学部の授業が多い

薬学部の1年間の学費を見たときに、割合を最も多く占めているのが授業料です。

日本大学の学費を見てみましょう。

後期分の学費102万円のうち、70万円が授業料ですよね。
約70%が授業料であり、授業にかなりのウェイトが置かれていることがわかります。

他の薬学部も見てみましょう。

慶応大学薬学部を見てみても、年間245万円のうち、約70%にあたる170万円が授業料であることがわかります。

東京理科大学

149万円/234万円(63%)

3大学の授業料を比較すると、やはり授業料に多くの学費が使われていることが分かりますね。
薬学部の授業料の高さから、授業がかなり充実していることが分かります。

学生のためを思った大学側のサービスと考えると納得できるでしょう。

薬学部は6年間にわたりかなり多くの授業があります。
化学、有機化学、生物、生物基礎、製剤学、病態学、薬理学、物理学・・・

必要単位数は140あることを考えると薬学部の授業は多いです。
一般的な4年制大学は70??

薬学部の生徒数が多いため

薬学部の生徒数は一般的に100人から300人ほどいます。
生徒数が多いと、その分必要な先生やスタッフの人数が必要になりますよね。

武庫川女子大学薬学部では300人の生徒を6クラス程度に分け、各クラスに担任がついています。
特に薬学部では学期試験や実習前試験、薬局実習、病院実習などたくさんのチェックポイントがあり、クラス担任のサポートがかかせません。

また、同じ授業を数百人同時に教えることが難しく、3つくらいの教室に分けて授業が進められている大学もあります。
授業担当の教授は3回授業をする必要があるため、必然的に人件費も3倍になるでしょう。

2つめの理由としては生徒数が多いことによる、クラス分けが必要になり、クラス担任が必要になることと、先生が複数回にわたって授業をする必要があるためだと考えられます。

薬学部の設備が整っている

2つめの理由とかなり近いですが、生徒数が多いことから必要な設備が増えることも考えられます。
教室やトイレ、食堂など生徒数が増えれば増えるほど、大きな施設が必要になるでしょう。
もしあなたが学生だったとして、入りたくなくなるようなトイレや薄暗い教室など使いたくないですよね。

また、薬学部には研究室配属と呼ばれるものがあるんです。
研究室には大学3年生から博士課程の4年生までの8学年がいることになり、1学年5人としても1研究室で40人。

研究室では1人に1つずつの作業スペースが与えられるので、それを考えるだけでも60人分のスペースを確保するのは大変ですね。
また、医学部や歯学部でも同様に研究室配属があるため、医歯薬系の学部は必要な施設が増えることがわかるでしょう。

薬学部の研究費用に充てられている

薬学部は研究室配属があります。
研究室では、生物、化学、物理、臨床などのテーマに分かれて数年にわたって研究をしています。

研究室ごとに、有名な教授がいて、その先生からテーマをもらって研究を進めていきます。
週に1回報告会があったり、半年ごとにスライド発表があったりします。

私が在籍していた化学系の研究室では、抗がん剤になるかもしれない物質の構造を色々変えながら実験をしていました。
私が研究室使っていた機械を少し紹介します。

NMR
NMRという機械で、高さが3mくらいあるんです。

噂では500万くらいするんだとか。。。


こちらはドラフトと呼ばれる作業スペースです。

化学系の研究室では危ない化学薬品を使うことがあり、作業台の中で使うように言われます。
蒸気を吸い込んだり、化学液が飛び込むことを防ぐためなんです。

この値段も数百万と言われています。

ドラフト作業台は1人に1か所与えられるので、20人の研究室だと合計で億・・・??

薬学部の研究室ではお金がかかっていることが理解できたと思います。
これが学費でまかなわれていると思うと納得・・・

薬学部の研究室を大紹介!これを読んで大学に入ったイメージを膨らまそう!

薬学部の広告費に使われている

薬学部の学費が高い理由の5つ目は広告費ではないでしょうか。

薬学部は学生が来てこそ成り立つものです。
つまり、認知度を上げる必要があるんです。

あなたが電車に乗っているとき、大学の広告を見たことないですか??

参考までに費用を見てみると・・・

やはりこの一部に薬学部の学費が使われているのかもしれないですね。。

他の学部からの学費分もあるので、本当かどうかは謎です!

薬学部の学費を抑えるためには??

薬学部の学費が高い理由がなんとなくわかってきました。
必要授業が多いことと、学生が多いことで、授業が施設や先生が必要になることと、研究室の設備などがありましたね。

では、この学費を払いましょう!と納得できるでしょうか。
なんとかして、安くならないかなと思いませんか??

学費が高いのは分かったけど、できるなら安く済ませたい!
そう考えているあなたに贈る一言としては

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周りより上の結果を出せれば、その分待遇がよくなっていきます。

国立大学に進学する
特待生制度のある薬学部に進学する

最終的に方法は2つです。

国立大学に進学する

1つ目の方法は国立大学に進学すること。

国立大学の年間の学費は50万円。

私立薬学部の230万円に対して4分の1以下なんです。

6年通っても300万円。

私立薬学部の1年ちょっと。

これはもう薬学部を目指す人は国立大学に行くしかないでしょう。

めちゃくちゃ親孝行ですよね。

また、国立大学の施設は私立薬学部よりも整っていますし、教授陣も揃っています。

私立薬学部は単科大学もある一方で、国立薬学部は総合大学なので他学部との交流も広がります。

薬学部を目指すなら国立大学に行きましょう。

特待生制度のある薬学部に進学する

2つめの方法は特待生制度を用意している大学に行くことです。

知名度があり特待生制度のある私立薬学部は下の3校です。

横浜薬科大学
崇城大学
金城学院大学

横浜薬科大学


横浜薬科大学では破格の全額免除が用意されていました。
特待生Sになれば年間の学費はたったの施設利用費などの45万円。

非常に安いです。

また、特待生Aでも110万円の学費が免除され通常の半額に収まります。

横浜薬科大学を第一志望に絞って、トップ合格を目指すのも素晴らしい戦略です。

大学ホームページ

崇城大学


崇城大学では驚異の0円。。。

破格すぎますね。横浜薬科大学よりも上をいく0円とは太っ腹です。

しかし、下のページをよく見ると、入学金、実習費用はかかるようですね。

いくらかまでは書いてないので、なんとも言えませんが学費0円は魅力的です。

大学ホームページ

金城学院大学

最後に紹介するのは金城学院大学。
金城学院大学では国立大学並みの学費で年間50万円です。

これでも十分安いですね。
国立大学に合格するには時間が足りない。
でも、浪人するのも普通の私立に行くのも難しい。

そんな状況下であれば、金城学院大学に国立大学並みの学費で通っちゃいましょう。

大学ホームページ

他の学費免除のある大学

もちろん上の3校以外にも魅力的な薬学部はありました。
しかし、一方で学校のレベル的にいわゆるBFと揶揄されてしまう大学が多かったのであえて載せませんでした。

一般的に、偏差値が低い大学に行くと授業が成り立たなかったりすると言われています。
できることなら、もう少しがんばって別の大学を目指すことをおすすめします。

データは最新ですが、詳しい大学情報は資料請求をしてみてください!

薬学部の学費は高いから勉強をがんばろう

この記事を読んで、薬学部の学費が高い理由が分かってきたと思います。

薬学部では生徒数が多いので必然的にサポート体制を充実させるために費用がかかっています。
学費と自分の学力をしっかり考えた上で、今後の進路選択を決めてください。

また、学費を安くするためには人よりも上の成績を残すことが必要です。
国立大学に行ったり特待生に指定されたりと、成績上位者が優遇されます。

日々の勉強をしっかり頑張っていきましょう。