私は薬局実習の一環として、在宅医療を体験することができました。
在宅医療はなかなか体験できるものではない、貴重な体験だと思います。
薬学生中には在宅医療を体験できなかったと言っている人もいました。
在宅医療の体験談を知りたい
在宅医療ってどんな感じなの?
というあなたに、私の経験を共有させてください!
目次
薬局実習の在宅医療業務で体験した内容
まずは在宅医療業務でやった内容について紹介していきますね。
個人情報が特定できないレベルで紹介していきますので、分かりにくいところもあるかもしれません。
薬局実習で在宅医療に同行するようになったのは、担当薬剤師さんの伝統だそうです。
毎年の実習生が同行できるので、私も同行することができました。
患者さんのお薬の準備
在宅業務の半分を占めるであろう業務です。
患者さんには、一人でPTPシートを開けれなかったり、飲みこめない方が多いです。
粉上にすればなんとか飲みこめるという状態です。
そのため、薬局であらかじめ一包化作業を行います。
これが、けっこう大変。。。。
薬を取り揃えて、粉上につぶして、一つのシートに分けていく。。。。
時間的には2時間くらいかかります。
私も実際にやりました。
めっちゃ大変やんこれ
これが薬学実習生の正直な感想です。
しかも、私は1回間違えてしまったことがあったんです!!
やらかした!!!
最後のシートにまとめていく段階で間違いに気づき、最初からやり直し。。。。
さすがに冷や汗をかきましたね。
まだ患者さんの少ない日だったのでよかったです。
これが忙しい曜日に重なってしまったら・・・・
薬剤師の先生からは
これも経験だな!はっはっははー
とのお言葉。
はい、気をつけます~~~
服薬指導
次は、実際に患者さんの家まで行って服薬指導を行いました。
服薬指導と言っても、寝たきりの患者さんが多く、顔のそばまで行って丁寧に説明していきました。
患者さんは慣れている方が多く、詳しく説明しなくても「あ~わかってるよ」という感じでした。
私も実際に、服薬指導をしまたんですけど、薬局にいるときよりも緊張しますね。。。
寝たきりの患者さんと接したことがなかったので、緊張しまくりでした。
しかし、患者さんは優しい方ばかりで、「うんうん」と聞いてくれましたね。
薬の配置
薬の配置も行いました。
患者さんが分かりやすいように、お薬ボックスに薬を配置していきました。
シートを切り離さなくてもいいように、患者さんへの配慮です。
お薬ボックスは下の写真のようなボックスです。

朝、昼、夕と配置することができ、非常に便利だと思います。
先生と二人で4週間分のシートを黙々と切り離していたのはいい思い出です。
片付け
患者さんの家の片づけもしました。
ヘルパーさんが毎日これない場合もあり、どうしてもゴミがたまってしまうことがありました。
ごみを1つにまとめ、薬局に持ち帰っていました。
両替
両替もやりました。
両替???と思ったでしょう。
患者さんはなかなか銀行に行くのが大変で、小銭が溜まってしまいます。
それを薬剤師の先生が大きいお金に両替します。
これって、あまりピックアップされない項目かもしれませんが、患者さんからしたら嬉しいと思います。
ジャラジャラとコインがいっぱいあっても使いにくいだけです。
この取り組みは広がってほしいなと思いました。
在宅医療業務の頻度
私が体験した在宅医療業務の頻度についてです。
薬局全体では複数人の患者さんを担当していました。
そのうちの何人かの業務に同行しました。
頻度は週に1回
基本的には週に1回です。
毎週違う患者さんのところに行き、在宅医療を経験できました。
在宅医療に興味のある人にとっては嬉しい実習です。
私も、なかなかできない体験をすることができてほんとによかったです。
薬剤師の先生は週に3回
薬剤師の先生は週に3回も行っていました。
けっこう大変ですよね。。。
それに向けて薬の準備もしなければなりません。
また、在宅業務に行けるのはお店を閉めた後です。
早くても20時から。
ある時には2軒分を回ることもあるそうです。
在宅医療業務を経験した感想
在宅医療業務を経験した感想を紹介します。
私の個人的な感想ですが、たくさん思うところはありました。
今回は3つだけ紹介します。
薬局では話せない患者さんと話せた
普段は話すことができない患者さんと話すことができて良かったと思います。
普通の大学生では、ぜったいに会うことはできないと思います。
医学部生も看護学生も家にいる患者さんに会う機会はほとんどないですよね。
その中で薬学実習生として、患者さんの家に行き実際にお話ができたことはとても貴重だと思います。
薬剤師さんの大変さを知った
薬剤師さんはほんとに大変だと思います。
めちゃくちゃ大変ですよね。
週に3回
閉店時間の後から在宅業務
これだけのことをやっていました。
私が同行した時でも、薬局に帰ってくる22時ごろです。
これを一人でやっていらっしゃいました。
薬剤師さんの大変さを身をもって体験できました。
在宅医療はぜったいに必要
最後の感想は在宅業務はぜったいに必要であるということです。
在宅業務がないと困る患者さんがたくさんいます。
1人では歩けない
寝たきり状態
こういった患者さんのためにも在宅業務は今後も広がっていってほしいと思います。
確かに労力の割に報酬が少ないという意見も聞いたことがあります。
それでも必要としている患者さんがいらっしゃいます。
さらに、今後の日本では在宅医療を必要とする高齢者が増加していくことでしょう。
日本各地で在宅医療業務を始める薬局が増えればと思いました。
まとめ
今回は私が経験した、在宅医療業務について紹介してきました。
あなたが
在宅医療に興味がある
薬局実習で在宅医療業務を経験できなかった
というなら、私の体験を自分のものとしていかしてくれたらと思います。