薬局実習期間中に工場見学をしてきました!!
工場見学ってめちゃくちゃたのしくないですか!?
結論から言うと、めっちゃ楽しかったです。
男子はどの年齢になっても工場見学が好きです笑
今回は私が工場見学に行ってきたときの体験談を紹介します。
薬局実習中に工場見学をすることができる実習生はそこまで多くないと思います。
私の体験をあなたと共有させてください!
目次
工場見学で行った場所
私の薬局実習を担当していただいた地域では、工場見学があったんです。
市の薬剤師の方が企画をしてくださり、本当にためになる実習になりました。
今回の実習で行った工場は下の2つです。
ユヤマの分包機工場
スズケンの配送センター

https://www.suzuken.co.jp/company/business/butsuryu.html
まず行ったのはスズケンさんの配送センターです。
配送センターとは、製薬企業から薬を入荷し、さらに各薬局や病院に配送しています。
薬の物流を管理している重要なセンターです。
ユヤマの分包機工場

http://www.yuyama.co.jp/product/products/compact.html
2つ目に行ったところは、ユヤマの工場です。
写真の分包機を見たことある人は多いと思います。
ユヤマは分包機を制作している会社であり、長い歴史がありました。
分包機についてあまり気に留めたことがなかったので、工場見学はかなり新鮮でした。
配送センターの見学実習
まずは配送センターで見学したことを紹介します。
見学の流れとしては、現地に集合し、スズケンさんの紹介DVDを鑑賞した後、実際の配送センターを見学しました。
だいたい半日くらいかかるので、その日の薬局実習は見学で終わりです。
やはり、薬局だけだとなんとなく飽きてしまいますが、校外実習があると非常に楽しいです。
誤配送は○%以下という正確さ
スズケンの配送センターでは1日に何万もの薬を入荷し、配送しています。
どうしても気になるのは誤った配送をしてしまうこと。
質問タイムに疑問をぶつけてみたんです。
配送ミスがある確率はどれくらいなんですか??
スズケンの広報担当の方はにやりとして
1%以下でございます
と答えてくださいました笑
1%以下
めちゃくちゃ正確でした!!さすがです。。。!
仕分け用のベルトコンベアに圧倒された

実際の工場見学に行きました。
配送センターの業務の流れとしては
注文を受ける
↓
製薬企業から薬を入荷
↓
配送先ごとに仕分け
↓
配送
の4つです。
この中でも最も大変なのが、配送先ごとに仕分けすることだそうです。
薬は棚に保管されており、そこから従業員がリストを見ながら集めます。
さらに、地域ごとにベルトコンベアで仕分けされトラックに積まれてどんどん配送されていきます。
このときのベルトコンベアの異様な光景は今でも忘れられませんね。
どれくらい大きかったのでしょうか。
学校の体育館くらいのスペースにベルトコンベアーがぎっしり敷き詰められていました。
その上を薬が流れていっていました。
さらに、これが3フロアほどありました。
普段は観られない光景にただただ圧倒されるばかりでした。
自動ロボットの活躍
従業員が実際に薬を取るのではなく、ロボットが薬を集めるエリアもありました。
私の身長の10倍はあると思われる、大きな棚からロボットアームが薬を集めていました。
薬の箱のバーコードを使って、薬の位置を把握しており、瞬時に薬を集めていました。
ロボットには、人がやるよりも早く正確で休憩がいらないという圧倒的なメリットがあります。
まさに機械化の最前線を体験できました。
10年もすれば、薬を集めてくる従業員はいなくなり全てをロボットアームが担うようになると思いました。
ユヤマの分包機工場の見学
続いてはユヤマの分包機工場の見学についてです。
あなたが薬局実習に行くと、必ず分包機を使うと思います。
その分包機を製造している会社ユヤマに行ってきたんです。
普通の大学生だとぜったいに行かないだろうな~というところです。
さらに、薬学生だとしても全員は行くことができないような貴重な機会でした。
企画をしてくれた薬剤師さんには感謝です。
当日のスケジュール
見学の日のスケジュールはこんな感じでした!
↓
ユヤマの概要説明、DVD観賞
↓
分包機のギャラリースペース見学
↓
工場見学
昼前に集合して、夕方までの実習だったので、かなり濃密な一日でした!!
分包機のギャラリー見学
ここでは歴代のユヤマが制作してきた分包機がありました。
すでに5世代続いてるそうで、歴史を感じることができました。
これが昔の分包機です。
この分包機がここまで進化してました↓↓

最新式の分包機で、なんと全自動。
ただ処方箋を入力するだけでいいんです。
あとは勝手にやってくれるので、薬局からするとめちゃくちゃ楽になりますよね。
迫力の工場見学
ギャラリー見学の次は実際に分包機を作っている現場を見に行きます。
分包機が生まれる最初の瞬間を見てきました。
最初はなんと1枚の金属板だったんです。

こんな感じでレーザーによって1枚の金属板から切り出していました。
そこから部品ごとに集めて、溶接していきます。

昔は写真のように手作業だったそうですが、今ではすべて機械でした。
溶接の火花が印象的。
溶接が終わり、外装ができたら続いて電子回路や電気系統の組み立て段階です。
これは手作業と機械のコンビネーションで、たくさんの人が働いていました。
フロア1面に分包機が並んでいる光景は、ぜひあなたにも見てもらいたいですね。
工場見学の感想
工場見学は一見すると薬局実習には関係ないかもしれません。
実際、薬剤師として働くときに、工場見学の知識は必要ありません。
企画をしていただいた薬剤師さんはこんなことを言っていました。
薬学生として薬局実習に来ている以上、薬だけでなく薬局にかかわっているお仕事にも興味を持ってほしい。
「自分は関係ない」ではなく、知ることを大切にしてほしい
この言葉にはとても共感できました。
薬局にはたくさんの業種が関わっています。
薬の納品や分包機制作など、なくてはならない存在です。
薬局を支える会社のことを学ぶことができたので、収穫の多い薬局実習になりました。
あなたの薬局実習では、工場見学が組み込まれているかは分かりません。
もし、ないときには私の体験談を読んで、疑似体験をしてくれたら嬉しいです。
薬局実習に関する体験談はどんどん発信していきますね。
新薬情報オンライン:
https://medicalcampus.jp/di/
メディカルタックス:
https://medicalcampus.jp/setsuzei/
パスメド薬学部試験対策室:
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