「あー、浪人か」これが最初の感情でした。
忘れもしない3月9日、千葉大学薬学部の合格発表を見て、そう思いました。
振り返れば私の現役時代の受験結果は、5校受けて全て不合格でした。
全て不合格って本当にあるんですよね。最初はどこかしら受かるだろうと考えていましたが、どこも受からないとなると、自分の能力のなさに愕然としました。まさに無能です。
私は偏差値55の中堅高校に通っており、学年でも40~50位というある程度の学力を持っていました。
この学力ならどこかしら受かるだろうと思ってしまうのも無理はないかもしれないと思いませんか。
いや、やっぱり僕の怠慢です。
高校時代はサッカー部に所属していたため、テスト前に集中して勉強する方式で、普段はほとんど勉強していませんでした。
普段は勉強してなくても、集中して勉強することである程度の成績を取ることができていたので、高校3年になってもあまり危機意識がなかったのかもしれません。
今回は皆さんに私がしてしまった間違った勉強方法を紹介します。
皆さんが私と同じ道を歩んでしまわないように何かしらの手助けになればと思います。
復習を全くしない
高校時代の私は復習を全くしていませんでした。
授業でやっとことはテスト1週間前になって初めて見直すだけです。
この方法でも短期的には学習効果が出ますが、長期的な知識にはなりません。
数学を解いていても授業中のポイントなどは思い出せるわけでもなく、ひたすら効率悪く問題集を解きまくり、解法を覚えて本番に臨みます。
公式なんて習ってないけど、実は授業でやってるんだな、あれ、なんかおかしいな。
とにかく一夜漬けの暗記勉強でした。
このことから、皆さんにお伝えしたいことは「その日のうちに復習」をしてください。
例えば数学ではその日に扱った問題を自分で何も見ずに解いてみてください。
実際やってみると分かるのですが、なかなか思うようには解けません。先生が言っていた注意点や、授業中に自分ができなかったことなど、意外と覚えていないものです。
その日に解いても、できていないにもかかわらず、その知識を本番で使うことができるわけないですよね。
授業の日に復習すればまだ挽回のチャンスはあります。
もう一回授業で扱った例題と公式を解き直し、自分で類題を解けばいいのです。
これで、知識が格段に定着しやすくなるはずです。
テストを見直さない
私は定期テストなどが返ってきても、そのままテストの内容は全く見ずに、点数の良しあしだけを確認し、そのままファイルの奥底へしまいこんでいました。
サッカー部の中では2番目くらいに頭がよく、クラスでも上から数えた方が早かったので、点数しか見ていませんでした。
あ、80点いったわ~
75点か、あれ、ここなんでミスったんだろう
少し感想を言うだけでテストを親に見せておしまいです。
「なんでミスったんだろう」はそれはミスではなく、知識が定着していないだけです。
それを軽い感じで見ないふりをしているだけ。
これではせっかくのテストの意味がないですよね。
テストは自分の成績を決めてくれると同時に、自分が分かっていないところを教えてくれる大事な教材の一つだと思います。
ここで、皆さんにお伝えしたいことはテストを復習するということです。
テストは自分ができていない部分が明確に表れている場所にも関わらず、それを復習しないのはもったいなさすぎます。
テストのできていない部分を復習し、そこが克服できれば自分の苦手を確実に伸ばすことができます。
また、テストは何回復習してもいいと思います。テストを最初からもう一度解いてみて、自分が試験中に間違えたところが改善できているかを確認しましょう。
自分が100点を取れるようにまで復習し、時間を空けてからまた復習しましょう。
理想の復習スパンとしては、返ってきた日に1回目、次の日に2回目、1週間後に3回目、1か月後に4回目です。
このスパンで100点を取れるようにすれば、テストの内容を確実に自分のものとすることができるはずです。
もし100点がどうしても取れないようであれば、何度でもチャレンジしてみてください。
実際、テストを何度も復習するとう習慣は予備校に行ってから身に付きました。
それまでは、全くこれっぽっちも復習したことありませんでした。
しかし、テストを復習するようになると、自分の間違えたところを振り返りながら正しい答えが導けるようになっていることを、肌身を持って感じることができます。
ぜひ、私が浪人から始めたことを、みなさんには高校生のうちに初めて欲しいなと思っています。
テストの結果に一喜一憂
2の話の続きになりますが、テスト結果だけに焦点を当ててしまうのは本当に無駄です。
このように断言できるのは、自分がテスト結果だけを見ていたからです。
テスト結果はテスト中の自分の一瞬の力を表しているだけなのであてになりません。
実際の自分は、それよりもできていたかもしれないし、たまたまできただけかもしれないし、正確に自分の力を反映しないことが多いです。
このことから、テスト結果よりもテストで間違えたところに注目してください。
きれいなノートを作ろうとしていた
私は高校時代、まとめノートを作るのが好きでした。
授業でやったことをまとめノートにまとめて、それで自己満足をしていました。
きれいに色を塗って、マーカーをたくさん引いて勉強していたんです。
正確には、勉強したつもりになっていました。
まとめノートは確かに勉強しているように見えますが、まとめることに重心が置かれてしまって内容を覚えることができませんよね。
特に数学や英語はまとめることよりも、問題を解いて学習したほうが確実に伸びます。
ちょっと想像してみてほしいのですが、数学の公式をまとめたノートを作るのと、公式を使った問題をたくさん解くのはどちらが勉強できていると思いますか?
やっぱり公式は使って初めて覚えられると思います。
そう考えると、まとめノートは必要ないと思いますね。
受験勉強は実戦問題を解かなければ始まらないです。
まとめノートを作る前に、どんどん問題を解いていきましょう。
まとめ
今回は私の高校時代の勉強法から伝えることができる、反省点を紹介してきました。
人に自分のミスを知らせるのはやっぱり恥ずかしいですが、今回は皆さんに共有させてください!
もし、高校時代に違った勉強法をしていれば、ちゃんと復習をしてテストを大事にしていたら、と思うと少し後悔してしまいますが、最終的に浪人時代に気付けてよかったと思います。
このような間違えもしないようにも、私の記事を参考にして自分の勉強法を今一度考えなおしてみてください。