化学って結局何を勉強するの??

どうもみなさん、こんばんは!ピロピロです!
勉強の調子はどうでしょうか。受験の日まで焦らずコツコツとやっていきましょう!!

このサイトは「薬学」とあることから化学は得意な人が多いのではないでしょうか。
実際私はけっこう好きな科目で、積極的に勉強していた科目の一つです。
父親からも化学について教えてもらうことがあり得点の稼ぎ頭になっていました。

今回は化学では何を学ぶかを見ていきましょう。

何を抑えながら勉強するべきかを紹介します。



化学の分類

数学や物理では最初の項目で私の苦手エピソードを載せていたのですが、化学は得点の稼ぎ頭ということもあり苦手意識はありませんでした。
なので最初に化学の概要を説明していきます。

化学は大きく分けて理論化学、無機化学、有機化学の3種類に分けられると思います。

理論化学

ここでは化学の根本的な分野を扱っています。原子や分子の違いや、化学反応式、酸・塩基、熱、気体の性質など化学の根幹となる分野を学んでいきます。

化学反応や原子などは化学を勉強するためにとても重要な項目になります。

もし化学反応式が分からなければ多くの問題でつまづいてしまうでしょう。これは間違いありません。
そうならないためにもこの分野はしっかりと学習しましょう。

この範囲で難しい分野を挙げます。

・酸・塩基
・気体

一つ目の酸・塩基についての例題を見てみましょう。

「酢酸の電離平衡について答えなさい。
条件として25℃における酢酸の電離定数は2.7×10⁻⁵ mol/L, log₁₀3 = 0.48とする。」

(1) 0.1 mol/Lの酢酸水溶液のpHを求めよ。
(2) 1.0×10⁻⁴mol/Lの酢酸水溶液の水素イオン濃度を求めよ。

さあ、ちょっと解いてみましょう。
答えはこちらから!!

さていかがでしょう。
この問題一見簡単そうに見えますが、実は意外と最後までたどり着くのが大変な問題です。

しかし、正直言いますとこのレベルの問題は是非ともすらすらと解けるようにしておきたいです。

本番の試験でこの問題で立ち止まっているようだと高得点は期待できません。

ぜひとも練習を積んで解けるようにしましょう。

さてもう一つの分野である気体についてみていきましょう。

気体って何でしょう。
そういわれても。。。。と言葉に詰まる人もいると思います。
私も何て答えるのが正解なのか迷ってしまいます。
うーん、目に見えないけどある?? と答えましょうか笑

この質問に答えはありません。なんでも正解です。

しかし、化学の分野では気体は理想気体と実在気体に分けてしっかりと定義されています。

理想気体
気体の状態方程式「PV = nRT」が厳密に成立していると仮想した気体のことであり、分子間に引力が働かず、分子自身の体積が0である。

実在気体
気体の分子間には引力が存在し、体積が0より大きい気体のことを指し、気体の状態方程式には厳密には従わない気体のこと。

まず、気体の状態方程式ってなんだよ。と突っ込みたくなるかもしれません。

~気体の状態方程式~
これは理想気体に対してのみ当てはまる式であり「PV = nRT」となっています。

各英語の記号は下のようになっています。
P:圧力
V:体積
n:物質量
R:気体定数 (= 8.31×10³ Pa・L / K・mol)
T:温度

この式を使えば、気体が今どんな状態なのかを瞬時に計算することができます。
まさに、万能の式なのです。

1 Paの圧力下にあり、温度1 K、気体の物質量が1 molのときその気体の体積はいくらか。という問題があったとしましょう。

解くときには全ての値を式に従って代入していくだけでいいのです。

P = 1, n = 1, T = 1をそれぞれ代入すると

1 Pa ×V = 1 mol × 8.31×10³ Pa・L / K・mol ×1 K

V = 1 mol × 8.31×10³ Pa・L / K・mol ×1 K / 1 Pa
= 8.31×10³L

と求めることができます。

もちろん、簡単な問題ですが、このやり方を徐々に応用して難しい問題にもチャレンジしていきましょう。

無機化学

無機化学は大まかにいうと元素記号に載っている基本的な物質の性質を覚えていく範囲になります。

この範囲は計算よりも暗記中心になります。

本当にここの暗記が大変。

化学が暗記強化と言われてしまいがちな理由はこの分野にあると思います。

さらに計算問題と異なり○×がつけやすいので出題者側も良く出してきます。センター試験でも暗記系を問題にしている場所がありますよね。

主な勉強スタイルとしてはひたすら暗記。

とにかく覚えるまで暗記。暗記。暗記。暗記。

とくに覚えにくいのが金属の塩です。
この金属が何と反応してどんな色の塩になるかがかなりの種類があります。

同じ金属なのにどの試薬を加えるかによって色が変わったり、別の金属なのに同じ塩になったり、、、もうわけわからん!!!!

地道に暗記をしていきましょう。

銀を例にとって見てみましょう。
AgCl:白色沈殿
AgBr:淡黄色沈殿
AgI:黄色沈殿
Ag₂S:黒色沈殿

どうでしょう。え、銀てこんなに色変わるん??ってなりません?

これを1個1個確実に覚えていかなくてはなりません。

さらには「銀イオンに対してある物質を加えると白色の塩が沈殿しました。さて何を加えたでしょう」という逆から聞いてくる問題もあります。
この場合の答えは塩酸が答えですが、沈殿の色だけではなく、どうやったらその沈殿ができるのかもしっかりと把握しておきましょう。

銀の他にも鉄や銅は難敵です。時間を取って覚えていきましょう。

有機化学

有機化学は受験生の中では面白い!という声がけっこう聞こえてきます。
パズルみたい! 探偵になった気分!

このような声が聞こえるのはなぜでしょう。
おそらくそのような問題が多く出されているためです。

問題の主流としては有機化学の分子式のみが与えられ条件に当てはまる構造式を探す、という形式が多いです。

この探していく過程が犯人を追いつめる刑事の様で人気になっているのだと思います。
実際私もこの形式の問題は大好きでした。

試験中に出てきたら「シメシメ、この問題は頂いた」とほほ笑んだことが何度もありました。

有機化学の問題は慣れてしまえば、どの問題でも解けるようになります。
どれだけ早く慣れるかが点数のアップのためには必須になりですね。

受験生も有機化学が得意な学生は多く、自分が不得意ですと他の分野で後れを取り戻さなくてはならず不利な状況になります。
有機化学は必ず出題されるので得点源としたいところ。

まとめ

さていかがだったでしょうか。
化学ではどんなことを学習していくかが分かっていただけたと思います。

次回は化学の勉強法について紹介していきます。
質問なども受け付けていますので気軽に言ってください!