薬学部に進学しようと思っているとき、どこの大学に行こうか迷いますよね。
実家から通えるところで選んだり、自分の学力で選んだり、友達がいるかどうかで選んだりすると思います。
その中で一番決めなくてはいけないことは私立薬学部にするか、国立薬学部にすることですよね。
私立と国立では受験する科目や学費、生徒数などあらゆる面が異なってきます。
あなたが進学してから4年または6年の生活スタイルを決めるうえで大変重要なことです。
今回は私立薬学部に焦点を絞って記事を書いていきます。
私立薬学部はどんなところなのか、どんな様子なのかを紹介していきます。
私の私立薬学部に通っている友達の話を参考にしながら、大学の様子をまとめてみましたので参考にしてみてください。
私立薬学部の特徴って何?
進学してみたい大学があるとき、その大学のおおまかな雰囲気を感じておくことは非常に大事だと思います。
入った後で。。。
「あれ、イメージと違う!」
「こんなはずじゃなかった!」
と思ってももう遅いですよね。
今回の記事では、少しでも皆さんがそういう悲劇を避けていただくために、私がいろんな人の話を聞いて私立薬学部の様子を調査してきました!
調査は少し大げさかな?笑
以下のポイントについて紹介していきますね。
クラスの様子は?
テストの難易度は?
留年者ってけっこういる?
卒延って何?
国試対策用ってやってくれるの?
学生の雰囲気はどんな感じ?
クラスの様子は?
まずは一つ目。
私立薬学部にはクラスがあるんです。
まるで高校のようにクラスが3つから4つほどあり、アイウエオ順で振り分けられています。
また、各クラス50人程度で担任がいて各クラスの生徒の様子をみているんです。
私立薬学部の1学年の人数は100人を余裕で超えるのでクラス分けをして、各生徒の成績や生活態度を把握しやすくしているんですね。
私からすると違和感しかないのですが、友達からすると普通みたい笑
また、クラス分けがあいうえお順なので、友達になる人はみんな苗字が似ているんだとか。
石田さんの友達は井上さんだったり石井君だったり伊藤さんだったり。
逆にクラスが違う人との交流があまりないらしく、一度もしゃべらない人もいるそうです。
まあ、300人もいたら確かに仲良くなりにくいんですかね。
あいうえお順以外のクラス分けもあり、適当に番号で振り分けられる大学もあります。
テストの難易度は?
私立大学のテストは異常に難しいと言われています。
レジュメの隅っこから出されたり、過去問が通用しなかったり。
授業をちゃんと聞くようにさせるために、宿題やレポートもたくさん出るようです。
テストは難しいのでクラスの何人かは追試に引っかかります。
そして、テストの再試にはお金がかかるんです。
1再試につき3000円です。
3000円で何日生活できることかを考えると勉強せざるを得ませんね。
しかし、学生の中には強者がいるらしく1回の試験期間に3万円を溶かす人もいるようです。
どんだけ勉強する気がないんだ。
3000円を死守するためにも、私大の学生は必死になって試験前は勉強しています。
留年者が多留年者ってけっこういる?
私大では留年する人が多いです。
テストがたくさんあるのと、1日に何個も試験があり、再試で拾えない場合には留年に近づいていきます。
3回生までに落とせる単位数が決まっているので、それをオーバーすると即留年になるそうです。
早い子では3回生の後期初めに留年が決定する人もいて、その子は試験中に涙を流すのだとか。
すすり泣きがクラスに伝わりテスト中にこらえきれずに退出する子も。
試験勉強はかなりハードですが、がんばって乗り切りましょう!
そして友達曰く、毎年何人かがひっそりと消えていきます。
気づいたら「あいつどこいった??」ってなることも。出席番号が徐々に前にずれていくので嫌でも留年した人の人数が分かります。
さらに上から何人かが落ちてくるんだそう。
留年者は名前に関係なく後ろに入っていくので、どんどん自分のクラス番号が上がっていくらしい。
また、星薬科大学では留年生のことを「流れ星」と呼んでるみたい。
星薬科だけに流れ星とはなかなかオシャレな留年生ですね。
卒延って何?
卒延とは私立薬学部にしかない言葉なんだとか。私は初めて知った言葉です。
卒延とは卒業延長の略です。
私立薬学部は薬剤師国家試験の合格率を上げるために卒業試験を実施します。
なぜ、そんなことをするのかというと、私立薬学部の最大のセールスポイントが「国家試験合格率」だからです。
「うちの大学に入ればこんなに高確率で薬剤師国家試験に合格できますよ!」
「うちの生徒はこんなに優秀なんですよ!」
こんな感じで学生を集めているので、大学側からすると合格率は何としてでも上げたいんです。
そのため、卒業試験を設け、その生徒が卒業に値するかどうか、国試を受けさせても大丈夫かどうかを予め選抜しているんですね。
生徒からすれば迷惑な話ですが、大学側からしても生徒を集めるうえでは仕方のないことです。
最近では「真の薬剤師国家試験合格率」というものが出回り、6回生までに上がるまでに何人が留年して、卒業試験で何人が落ちて、国家試験の合格率がどれくらいだったかを示すデータが出ています。
これを見ると、入学してからストレートで進学し、一発で国家試験に合格した割合が分かり、本当の大学の生徒の質が分かるようです。
中には国家試験の合格率は高いけれども、留年数や卒延数がかなり多い大学もありました。
国試対策用ってやってくれるの?
私立薬学部のセールスポイントは国試の合格率だとお話ししました。
そのため、授業で国試対策をしてくれるんです。
分野別の授業があり、毎回小テストをやって、中間期末テストがあって、かなりの比重で国試を授業で取り扱います。
3回生、4回生から国試の問題に触れ、早い時期から対策が始まっています。
6回生では専用の授業もあり充実した国試対策サポートを受けられます。
これは私立薬学部ならではであり、国立薬学部にはありません。
国立薬学部の場合には全て放任主義で、国試対策は自分でやるしかありません。
学生の雰囲気はどんな感じ?
これは私が他大学の薬学生と関わってみて感じたことなんですが、非常に明るく活発な学生が多い!という印象です。
実習先で知り合った学生や、講習会、インターンで出会った学生と接していると、色んなことに積極的で将来に対して明確なビジョンを持っていると感じました。
私は「キャリアプラン」を考える薬学生の講習会に参加したことがあり、同い年のプレゼンを聞いて感銘を受けたことがあります。
その子は将来は薬剤師として働き、日本全体の薬剤師の活躍の場を広げて多職種連携しながら医療を充実、発展させていきたいと述べていました。
4回生の段階でここまでのことを考えていて、さらにそれを人前に出て発表できるということに非常に驚かされました。
自分の大学では、こういう将来について話す機会もないですし、プレゼンで人前でしゃべるなんてこともなかったので、カルチャーショックに近かったです。
「同い年なのにすごい」
また、飲み会をしていて感じるのですが、やっぱり明るいですね。
阪大生は良くも悪くもまじめ?なので飲み会でもやっぱり静かな感じになります。
私大の薬学生と飲み会をしたときは、全体でワーッと盛り上がり、笑い声が絶えずほんとに楽しかったです。
私はこの雰囲気がめちゃくちゃ好きでしたね。やっぱすごい。
これが自分の大学に少ないのが悲しいです笑
さらに、学生団体に所属しながら様々な活動に取り組んでいる学生も多いです。
例えば、海外の薬学生と交流したり、薬学セミナーを行ったり、勉強会をしたり、多種多様な活動をしていました。
自分で企画を考え、何を目指して、どんなことをして、何を学ぶのかを考えながら1つのイベントを完成させていました。
こういったことはある程度のやる気や意思がないとできないことだと思うのですごいなと感じました。
簡単にまとめると私が思う私大の薬学生のイメージは下のようになります!
めっちゃ良いイメージです。
まとめ
最後にもう1回私大薬学部の様子をまとめてみましょう。
私立薬学部のポイントとして挙げたのは下の6個でしたね。
クラスの様子は?
テストの難易度は?
留年者ってけっこういる?
卒延って何?
国試対策用ってやってくれるの?
学生の雰囲気はどんな感じ?
これらの問いに対して解答はこうなります。
クラスの様子はアイウエオ順にクラス分けされて担任がいる。
テストの難易度はけっこう難しい。日程過密で勉強が追い付かないことも。
留年者は各学年で何人かはぜったいいる。
卒延は大学が国試の合格率を上げるために、卒業試験に合格できない学生の卒業を遅らせること。
国試対策はかなり充実している。
学生は明るく活発で色々な活動をしている人が多い。
なんとなく私大薬学部のイメージはできましたか?
もっと詳しく知りたいと思ったら、実際に大学に行ってみたり、先輩に聞いてみるのもいいと思います。
僕に聞いていただければ、友達により詳しく聞いてくるので言ってくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。