先日、研究室同士の懇親会がありました。
懇親会には他の研究室や企業の研究室など様々な人が集まって、色々なお話を聞くことができました。
その中でなんと!!!
小野薬品の研究職の方
とお話をする機会があり、製薬企業に対する疑問をぶつけてきました!
なかなかないですよね。
製薬企業の研究職の方と話せる機会なんて。。。
小野薬品の方とお話しする中で、研究職になるにあたってのポイントを聞いてきたのでまとめます。
研究職や製薬企業に興味があれば、参考になる内容です。
目次
研究職になるにあたって必要なポイント

私は研究職を目指しています。
私は小さいころから薬に興味があり、学年が進んでいくにつれて自分で創薬研究をしたいと考えるようになりました。
そのために研究職になることは必須条件です。
しかし、実際に研究職に就いている人とお話しする機会がなく、具体的なイメージがまったくありませんでした。
本当になれるの?
どうやったらなれるの?
そんな中で今回、大阪大学の懇親会で貴重な機会がありました。
研究職になるためのポイントを聞いてきました。
私は聞けて本当に良かったと思いますし、少しだけですがイメージが膨らみました。
時間が限られていましたが5つのポイントを聞けたのでまとめますね。
ポイント
- 自分で考えて行動できる力
- 与えられたことだけできるのはNG
- 他の人とディスカッションできる力が必要
- 薬剤師免許には頼らない
- 英語はできたほうがいい
1つずつ説明していきます。
自分で考えて行動できる力

まず1つ目に大切なことは、自分で考えて行動することができるかについてです。
自分から考えて動ける力はどこの世界に行っても重要ということでした。
研究職は新しい薬を開発するために日夜、研究を続けています。
その中で、自分の考えをしっかり持っていないと、新しい薬はできないそうです。
自分の行動を振り返ってみたとき、自分の考えを持って行動できている?
小野薬品の方から聞かれた時、私はハッとしました。
自分の考えを持つことができたとしても、それを持って行動まで移すのは簡単ではありません。
しっかりと、常日頃から習慣化しておくことが大切だと思いました。
- なぜ、その行動をしたのか?
- 何を目的にして、その行動をするのか?
などを考えておく必要があると思います。
みなさんはどうでしょうか?
周りに流されていませんか?
例えば、大学の授業を選択するときを考えてみてください。
- 友達が取っているから取る
- 友達にすすめられたから取る
ついついやってしまいがちだと思います。
実際、私もそんな感じで選んでました。
しかし、そうではなくて、
- 私はこの授業が受けたいから取るんだ
- この先生の話を聞きたいんだ
こんな感じで、授業を選択するという行動一つにおいても、自分の考えを持っておくといいと思います。
考えを持って行動する習慣をつけておくと、研究者になった時に役に立つそうです。
与えられたことだけできるのはNG
これは1つ目にも通じることですよね。
与えられたことだけをやるだけではだめなんです。
与えられたことならば、取り組みやすいし、簡単ですよね。
正解も分かってるし、どうやって終わるかもわかっている。
しかし、与えられたことだけをやる研究者はもはや必要ないそうです。
与えられたことをやるのは当然で、その先のプラスアルファを自分で考えなくてはならないんです。
与えられたことをやるだけなら、正直言って小学生でもできますよね。
頭の良し悪しは関係ありません。
バイトの例を考えてみましょう。
レジ打ちや品出しはバイトに与えられた仕事です。
この仕事は誰でもできますよね。
考えなくていいので、やり方さえ分かればだれでもできます。
一方で、新しい商品開発についてはどうでしょう?
これって誰でもできることですか?
レジ打ちや品出しよりも、できる人は限られます。
- こんな新商品がいい
- こんな商品があったらいいな
しっかりと考えて試行錯誤して、商品開発までたどり着かなければならないので、けっこう大変です。
誰にでもできる訳ではありません。
これは研究者も同じです。
与えられた仕事だけでなく、自分の頭を使って考えないといけない。
研究者になるためには必須なことです。
他の人とディスカッションできる力が必要

また、ディスカッションの力についてもおっしゃっていました。
ディスカッションとは、自分の意見をしっかりと伝え、相手の意見をしっかりと聞き、話し合いをすることです。
これってけっこう難しいんですよね。
自分の意見を言うことがまず難しい。
友達としゃべっていて、あなたの意見をしっかりと話せていますか?
つい友達に流されてしまって、自分のやりたいことではないことをするケースも多いと思います。
旅行の場所や、昼ごはんの場所など些細な話合いから、すでにディスカッションは始まっているのです。
自分の意見を言うことがやはり重要です。
研究者にとって、より良い薬を作ることは大切なこと。
その過程において、何度となく会議をしているでしょう。
会議において自分の意見を言って、相手の意見を聞くことが必要になってくるのです。
積極的に自分の意見を言って、自分の考え方を他人に分かってもらうことが大事です。
私はどちらかというと、意見を聞き入れてしまう側なので、この話は非常に参考になりました。
研究者になるためには、聞き入れるだけではだめなんだと痛感しましたね。
自分をアピールする癖をつけていこうと思いました。
簡単なところで言えば、Twitterなどで、自分の意見を言ってみようと思います。
研究者への第一歩として頑張りたいと思います。
薬剤師免許には頼らない

4つ目に言われたことは薬剤師免許について。
薬剤師免許はいらないと言われてしまいました。
あるにこしたことはないけど、薬剤師免許があるからと言って研究者にはなれないとのことです。
残念。。。。
薬剤師免許は本当に保険程度に思っていないとだめなんだとか。
私は薬剤師免許を取る予定ですが、ちょっと残念でした笑
薬学的思考を持った研究者の需要があると思ったのですが、その時代はまだ来ないそうです。
もしかしたら、今後は薬剤師免許が必須になる可能性もあります。
実際、臨床現場を見たことがない人が薬を作るのもおかしな話ですよね。
患者さんに会ったことないのに、患者さんのために!と言うのは説得力がありません。
患者さんに会い、具体的な話をした経験のある薬剤師が研究職に就いた方が良いと思います。
需要が変化していく可能性があるので、私はその日を待っています。
英語はできたほうがいい
最後に言われたことは英語です。
英語は必ずできた方がいいそうです。
現在、グローバル化の波が本当に来ています。
昔から来るよ~と言われ続けていましたが、本当にやってきています。
製薬企業は海外にも研究所や支社を持っており、世界中で新薬開発のために研究がおこなわれています。
その間でディスカッションをするためには、英語がかかせません。
英語ができない研究者はこれから先、どんどん厳しくなっていくそうです。
まあ、確かに話し合いをするのに英語が全くできなかったらきついですよね。
相手の言っていることも分からなければ、自分の意見を言うこともできません。
これでは話になりませんよね。
最低限、相手の言っていることを理解できる能力は必要だと思います。
また、化学や臨床に関する専門的な英語も抑えておく必要がありますよね。
- cancer:がん
- absorption:吸収
- kidney:腎臓
こんな感じで英語が必須です。
もちろんこれだけではないですし、もっともっと難しい英語をりかいしなくちゃいけないんですけど。
論文を日ごろから読んでおくといいとアドバイスをもらいました。
さらに、自分の分野だけではなくて他の分野についても読むと良いそうです。
私は有機化学が専門ですが、臨床や医学、生物学の論文も読もうと思いました。
まとめ
今回は小野薬品の研究者の方から色々とお話を聞きました。
研究者になるために大切なことをお聞きすることができて、本当に良かったです。
最後に簡単にまとめておきましょう。
与えられた仕事だけではだめ
ディスカッションする力
薬剤師免許に頼らない
英語は必須
この5つをまずは頭に入れてください。
自分で考えて行動するのは、すぐにはできません。
日ごろからの積み重ねが必要です。
またディスカッション能力も慣れが必要ですよね。
研究者になるのは先の話ですが、しっかりと取り組んでいきたいと思いました。
あなたも、自分の行動を少しずつ変えてみてはどうでしょう?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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とても参考になりました!!社会人になるのが楽しみです!!