浪人生の悩みと浪人経験者の私からのアドバイス

浪人生のあなた、

勉強の進み具合は順調ですか?

勉強があまり計画的に進んでいない、なかなか成績が伸びていないという方はいませんか?

そういうときはやっぱり不安になりますよね。

私も浪人生の時には勉強や生活面で色々な不安に襲われました。

今回は、私が浪人中に感じた不安を例に挙げながら、その悩みについて私がどう対処すべきかをアドバイスしていきます。

この記事を読むことで、あなたの不安が少しでも軽くなり、より一層、勉強に集中できるようになったら嬉しいです。

成績が伸びなくて不安

浪人生の不安の中でも、最大の悩みは「成績が伸びない」ことだと思います。

浪人生の生活スケジュールとしては、朝起きて予備校に通って、授業を何コマか受けて、昼食べて、授業に出て、自習室で勉強して帰宅して睡眠

この生活スタイルを見ていると、食事や睡眠の時間以外はほぼ全て勉強しているということです。

ほぼ丸一日を勉強にあてて、受験勉強に取り組んでいます。

浪人生には現役時代に学んだことに加えて、この圧倒的な勉強時間で得た知識があるわけです。

一方で、現役生はどうでしょうか。

現役生は勉強だけやればいいわけではないですね。

ホームルームがあったり、掃除があったり、部活があったり、課外活動があったりと、勉強以外にもやらなくてはいけないことがたくさんあります。

浪人生と現役生の勉強時間を比べると、圧倒的に浪人生が有利です。

しかし、成績があまり伸びてこない。

たくさん、勉強しているにも関わらず成績が伸びてこないのは、浪人生にとってはめちゃくちゃ不安になりますよね。

私にも伸び悩んだ時期が当然ありました。
ない方がおかしいと思っていいと思いますね。

それよりも、伸び悩んだ時期にどうするかが大事です。

成績が伸びないからと言って、勉強をやめないことです。

勉強をやめてしまったら、本当に成績が伸びなくなってしまいます。

学校の先生はこんな言葉を言っていました。

「学力の伸び方は階段方式で伸びるんだ」

階段方式で伸びるというのは下みたいな感じです。

学力はどんどん上がるわけではなく、停滞期が必ずあります。

写真の学力が伸びていない時期ですね。

この時期を過ぎるとそのうちガーンと上がる時がやってきます。

そして、また停滞期が来て、次の急激に伸びる時期がやってくるんです。

停滞期の日数は人によってバラバラですし、いつ終わるか誰もわからないので確かに焦ると思います。

しかし、この時期には次の跳ね上がりへ向けたパワーを蓄えていると考えてください。

花を咲かせる前のつぼみの様に、じっくりとエネルギーをため込んでいるんです。

具体的に考えてみましょう。

英語で言えば、より多くの単語を覚えたり、難しい構文を読解できるようになったり、英文がより速く読めるようになったりすることです。

数学でいえば、公式を適切に使えるようになってきたり、処理速度が上がってきたり、より多くの問題に触れたりすることですね。

これらの作業を繰り返すことによって自分の中にパワーが溜まっていき、学力がグーンと伸びます。

学力の伸びは、模試で確認できたり、難しい初見の問題をミスなく解ききれた時に実感できるはずですね。

模試は数か月に1回のペースなので、学力の伸びを確認する回数としてはちょっと少ないです。

私がやっていたのは、「オリジナルのテストを作り模試形式で解く」とことです。

オリジナルテストと聞くと、最初から作るのかと考える人もいるでしょうが、そうではなくて。

数学のテストを作ろうと思ったら、自分が使っている問題集から難しめの問題を4~5題ピックアップしてきて、それをまとめてテストとして解きます。

時間をしっかり設定して2時間~2時間半で解くようにします。

阪大数学は5題を2時間半で解くので、それに合わせていました。

問題はやったことある問題でも、初見の問題でもどっちでもいいと思います。

やったことある問題だとしても、自分の実力が伸びていなければ途中で止まってしまいます。

問題文を読んで、解答の道筋を立て、1から記述して解答を完成させる、という動作は意外とできないものです。

このオリジナルテストで「自分はこれができていなかった、これはできるようになった」という感覚をつかみ、さらに次の勉強に繋げると効率のよい勉強ができます。

私は数学、物理、化学でオリジナルテスト形式の勉強をやっていました。

ぜひ、みなさんにもやってほしいです。

オリジナルテストを作るメリット自分のペースで学力の伸びを確かめられる
本番形式で問題が解ける
どこができているかが実感できる
できていない部分をチェックできる
次の勉強方針を立てやすくなる

オリジナル問題はメリットが多いので、ぜひみなさんにもやってほしいです。

成績が伸びていなくても、こまめに実力をチェックすれば焦りが減っていくはずです。

勉強を続けられるか不安

次の不安は「勉強を続けられるか」です。

浪人生の中には勉強を続けられずに途中でドロップアウトしてしまう学生がいます。

実際、私の通っていた予備校でも消えてしまった学生がいました。
あれ、あいつ見なくなったな、というやつが何人もいました。

浪人生として勉強を続けることは最低限の義務ですが、できなくなってしまう人もいるんです。

勉強を続けるために最も重要なことは「勉強する意味」を持っておくことです。

浪人して勉強する意味を考えること

意味もなく勉強するのは苦痛ですよね。

高校の定期試験前に、定期試験外の勉強をする人はいませんよね。
理由は、試験に出ないから勉強しても意味がないからです。

つまり、勉強をするには「勉強する意味」を明確にする必要がありますね。

私が持っていた「勉強する意味」を紹介します。

私は下の3つを持って勉強していました。

現役時代にどこも受からずに悔しい思いをして、リベンジしたいから
薬学部に進学したいから
大学生になってキャンパスライフを楽しんでみたいから

現役時代にどこも受からずに悔しい思いをして、リベンジしたいから

私の大きな理由の1つにはやはりこれがあります。

私は現役時代にとても悔しい思いをしました。

大学受験に失敗するのはとてもつらいです。

周りは早稲田や慶応に進学しているのに、自分だけ進学先がない状況を想像してください。

なかなかのつらさです。

なんとしてでもリベンジしたい!
あんな気持ちには二度となりたくない!

と思っていました。

薬学部に進学したいから

私は中学生の頃から薬学部に行きたいと思っていました。

親がどちらも薬剤師だったので、かなりの影響を受けたと思います。

常に薬に関係する資料や本などが置かれていたため、普段から薬学に接する機会が多かったですね。

そのため、自分も自然とそっちの方向に進みました。

薬学っておもしろいなと思いましたし、今でも後悔はしていません。

浪人中もずっと夢だった薬学部に進学したいと思いながら勉強できました。

また、薬学部の私立の学費は高すぎるのでできることなら国立に進学したいと考えながら勉強してましたね。

私立の薬学部の学費は馬鹿にできないほど高いです。

自分の夢をかなえるために勉強していると考えると、勉強しやすいかもです。

大学生になってキャンパスライフを楽しんでみたいから

いやいや、ちょっと待ってくれと。

そんな単純な理由でいいのか!!という人も多いと思います。

別に浪人したのは全落ちしたわけじゃないし、特に悔しい思いもしていない。
夢といっても、、そこまで明確に決まっていないし、お前と一緒にするな!と言う人もいるでしょう。

そんなときは、もっと身近な理由でいいと思いますよ!

私が持っていた身近な理由は「大学生って華々しいよな~、憧れるわ~」ということですね。

やっぱかっこよくないですか?

高校生と大学生なら間違えなく大学生の方がかっこいいです。

そもそもの響きもかっこいいですし、ドラマや小説に出てくる大学生は常にかっこいいでよね。

僕の大学生のイメージはこんな感じでした。

明るいキャンパスをクラスメイトと一緒に歩く

これがまさに大学生。

単純にかっこいい!自分もなりたい!

という気持ちがありました。

勉強ができなくなったときは、キャンパスライフを考えてモチベーションを上げてましたね。

勉強する意味はなんでもいい

僕の場合には何としてでもリベンジしたい!という気持ちがありました。

しかし、みんながそうとは限らないですよね。

結論として、勉強する意味はなんでもいいと思いと思うんです。

どんな内容でも、これについて考えたら頑張る欲が出てくるものであればいいですね。
自分の好きなことでも、自分がやりたいことでもなんでもいいです。

例えば。。。

大学生になったらかわいい彼女と付き合いたい!!
東京大学に入って周りを驚かせたい!!
他人に誇れるような実績が欲しい!!

などなど、多種多様な目的がありますね。

私の場合には、現役時代にどこにも受からなかったこと、浪人が決定したことを思うだけで「やってやろうじゃないか」と思うことができました。

勉強する意味を見つけておくことによって、自分の目的を見失わずにしっかりと前に進んでいけると思います。

例え、成績が伸び悩みもう勉強したくないと思ったとしても、目標を思い出すことで再び立ち直ることができます。

私は何度も勉強をやめたいと思いました。

こんな勉強しているのになんでなんだ、なんで成績が伸びないんだと自暴自棄になりそうな日もあったほどです。

そんなときには、一度最初に立ち返り、自分はなんのために勉強しているかを再確認していました。

浪人生活から抜け出せない気がして不安

浪人から抜け出せない気がするという人はけっこういます。

このまま1年やったら、浪人生活が一生続いていくのではないかと思ってしまう人も中にはいるでしょう。

浪人生活が3年も続いたら、本当に精神を病んでしまいそうです。

この不安についての対処法は、効果的なものは正直言ってありません。

浪人から抜け出せるか、抜け出せないかは、大学を受験して合格するか、しないか、自分の行きたいところに受かるか受からないかで決まってしまうのです。

つまり、この不安を解決できるチャンスは1年に1回しかないのです。

悩んでいてもどうしようもないのが本音です。

どうしようもできませんね。

とにかく勉強するしかないのです。

勉強して、成績を伸ばしていき、「これならなんとか浪人生活を抜け出せそうだ!」と思えるようになれば、少し解決できるでしょう。

私の場合にはセンター試験が終わり、丸付けをしたときに「浪人生活はこれで終わりかな」と感じましたね。

センターの結果が8割6分を超えていましたので、少なくとも東京理科大学のセンター利用試験は通ると確信しました。

私は最低でも、東京理科大学や慶応大学を考えていましたので、最低ラインはクリアすることができました。

逆に、センター試験後にならないと解決できない不安でしょう。

あえて、解決するのではなく、不安とどう向き合うことの方が重要だと思います。

「浪人生活から抜け出せるか不安」→「もう1浪しないようにがんばろう!」と気持ちの持ち方を変えていくのが最も効果的です。

息抜きをどうしたらいいか分からない

浪人生の中にはまじめな人がたくさんいます。

勉強しかしてはいけない、勉強以外のことをしたら絶対に合格できない、と極端にまじめな人がいるかもしれないです。

しかし、人間には休息がやっぱり必要です。

これは科学的にも証明されているようで、ずっと勉強しているのと、少しずつ休みながら勉強するのでは、明らかに休憩を取った方が作業効率は上がるらしいです。

脳は長時間にわたって集中するようには作られておらず、適度な休憩をとる必要があるのです。

睡眠時間を削ってまで勉強するのはあまりおすすめできません。

つまり、浪人生は適度に息抜きをするべきです。

浪人生におすすめの息抜きは散歩

じゃあ、どんな息抜きをすればいいのか!と思うでしょう。

息抜きになるものであればなんでもいいと思いますが、散歩や読書が一番いいのではないかと思います。

私はよく散歩をしていました。

ふと、勉強に疲れたときには予備校の外に出て、何分か歩きます。

30分歩くときもあれば15分で帰ることもありました。

行く先を決めるのではなく、気の向くままに足を運びます。

その先では意外な発見がありました。

「こんなところにこんな店があったんだ」「この道はここに繋がっていたのか」などワクワクするような発見がありました。

私は東京の予備校に通っていたので、都内をよくウロウロしていました。

お茶の水周辺の湯島や九段下、東京駅、水道橋などいろんなところを歩いていましたね。

散歩はそこまで激しい運動ではなく、適度な汗をかく程度なので、勉強の合間にするといい感じでリフレッシュができると思いますよ!

浪人生におすすめの息抜きは本屋めぐりと立ち読み

もう一つのおすすめは本屋めぐりですね。

私は予備校周辺の色んな本屋さんに行っていました。

初めて行く本屋さんっていいんですよ。
今まで行っていた本屋さんとは別の雰囲気があるし、置いてある本も違います。

何だこの本!
こんな本初めて見た!

という驚きが何度もありました。

受験勉強に関する本を読むこともありましたが、それ以外にも小説や科学雑誌などもよく見ていました。

大学生ではどんなことを学ぶのかも気になっていたので、大学生についての本もよく読んでいました。

本屋さん巡りは予備校の帰り道にやっていて、知らない駅で降りて、周りを探索して本屋さんを見つけて立ち読みするのが最高の息抜きです。

浪人生の息抜きはどれくらいの頻度でやる?

浪人生にとって受験までの時間は有限です。

どう使うかは個人にとって様々ですが、それに応じて息抜きをする時間も様々ですね。

頻度が少なすぎると勉強の効率が落ちてしまうでしょうし、多すぎたら単純に勉強時間が減ってしまいます。

適切な頻度はどれくらいなのかと考えてみると、けっこう難しい問題です。

私の場合には勉強に集中できなくなったときにしていました。

なんか、今日は勉強できない、集中力が続かないなと思った時に「息抜きタイム」を発動していました。

そして、やる気のなさに応じて時間を変えていました。

10分だけのときもあれば、1時間以上の長い息抜きタイムもありました。

勉強に集中できなくては、勉強効率も上がっていきません。

我慢して机にかじりつくよりも、ちょっと休憩して頭をリフレッシュさせる方が勉強できると思います。

もちろん、毎日息抜きをするのは多すぎると思うので、上限としては週に3回だけにしていました。

新しい友達ができるか不安

新しい友達ができるか不安という浪人生もいるでしょう。

私個人の意見としては、浪人生は大学生ではないので、必要最低限の友達を作るだけで十分だと思います。
むしろ、友達がいなくても問題ないでしょう。

浪人生は大学生ではありません。

浪人中の友達は、どこかに遊びに行ったり飲みに行ったりする仲間ではなく、互いを高め合うライバルと思っておくべきでしょう。

ライバルとしてお互いを高め合えるような友達でないのなら作る必要は全くありません。

一緒にいる友達が勉強に対してやる気がなく、あなたを遊びに誘ってくるとしたらそんな友達は切りましょう。

自分にとってマイナスになるような友達は作るべきでないですね。

一緒にいて、勉強の議論をできたり、大学生でやりたい夢を語り合えるのような友達を作った方がいいです。

たくさんいる必要はありません。

私の場合、予備校にいた友達は2人でした。

一番最初に隣になった人と、高校の同級生だけでした。

しかし、特に困ったことはなかったですね。

むしろ、自分のペースでご飯に行ったり、帰れたり、勉強できたりするので自由が効いてほんとによかったです。

友達が多いと、一緒にご飯を食べたり、一緒に勉強しに行ったり、一緒に帰ったり、何をするにも一緒にやらなくてはなりません。

めんどくさいです。

たまに、友達が来るのを待ったりして自分の時間を取られてしまいます。

浪人生の時間は有限なのに、対して仲良くないような一緒にいるだけの友達に、なぜ時間を割かなくてはならないのでしょう。

ほんとに無駄です。

こんな友達を作るくらいなら一人でいた方がいいですね。

ぜひ、みなさんも予備校で友達を作る場合には相手をよく見極めてくださいね!
いつでも一緒にいたがるやつは少なくともやめましょう。

周りの友達が気になる

周りの友達がきになることもあるでしょう。

現役合格をした人はどんどん自分の将来へ向けて歩み始めているわけですから。

楽しい大学生活を満喫しているでしょうし、かわいい彼女がいるかもしれません。
新しい友達がたくさんいて、サークル活動で毎日が充実しているかもしれません。

それに比べて自分はなんで浪人なんかしているんだ。
毎日毎日勉強ばかりで、成績も思うように上がらないしと感じてしまうかもしれません。

周りと自分の違いが気になるのは仕方のないことだと思います。

中学生、高校生の時はみんなと一緒が当たり前でしたし、同じ制服を着て同じ授業を受けてみんな同じでした。
いきなり浪人になって周りと自分が違うことには戸惑ってしまうかもしれませんね。

これをどう受け止めるか。

難しい問題ですが、無視するしかありません。

自分は自分、友達は友達として考えましょう。

友達のことを気にしていたって何も起こりませんよね。

そんなときは無視しちゃいましょう。
自分とその友達は無関係です。

気にしているだけ無駄な時間になるので、じっと我慢するのが最も良い解決策だと思いますよ。

私も気になりはしましたが、かかわりがそもそもなかったので、だんだんと気にならなくなりました。

関係がなくなっていくと意外と忘れられるものですよ。

浪人生活を乗り切るためには?

さて、今回は色々な浪人生の悩みについて紹介してきましたね。

ちょっと全体を振り返ってみましょう。

成績が伸びなくて不安
勉強を続けられるか不安
浪人生活から抜け出せない気がして不安
息抜きをどうしたらいいかわからない
新しい友達ができるか不安
周りの友達が気になる

どれもよくある浪人生の悩みだと思いますし、私も経験した悩みばかりです。

そんな悩みに対して私からの一つの答えをまとめて紹介します。

成績は伸びない時期があるので、じっと我慢る時も必要

勉強をする意味を持っておくと、挫折しそうになった時に立ち直れる

浪人生活から抜け出せるか決まるのは受験だけ。その日まであえて意識せずに勉強を続ける。

息抜きは必要だから、適度にやっていこう。散歩や本屋めぐりはおすすめ

大学生ではないので新しい友達は必要ない。作るとするなら、お互いを高め合える友達だけ。

周りの友達は関係ない、自分は自分と考えると気持ちが楽になる。

こんな感じでまとめてみました!

もちろん、この短い文章で解決できないほど、浪人生の悩みが深いのは知っています。

もし、何かあれば相談相手になりますので、ぜひとも連絡をしていただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。