阪大を目指していながら、現役では合格できず浪人してもう1年勉強しようか迷っているあなたにお勧めの記事です。
私が浪人して阪大に入った経験から、迷っているあなたに参考になる情報を紹介していきます。
滑り止めの大学に行くか、浪人するかは大きく変わってきますよね。
人生でかなり大きな選択だからこそ、あなたが進路を決めるにあたって参考になれば嬉しいです。
目次
浪人して大学に入った時の不安
浪人生として大学に入ると、周りの友達は現役生の方が多くなります。
年が1個離れている友達が増えるんですね。
そんなとき、色んな不安が出てくると思います。
ちゃんと仲良くできるのかな
変に気を遣われたりしないかな
友達は増えるかな
浪人生によくある不安で、私もかなり心配していました。
年下とタメ語で話す機会はないですよね。
実際は、心配はほとんどありませんでした。
周りの友達も普通に同学年のように接してくれますし、特に壁があったとかはなかったです。
4年くらい一緒にいる友達から「え!けいって現役じゃないんだ!!」と言われたりすることも。
つまり、浪人生が思っているほど心配がいらないということです。
しかし、一点注意点が。。。。

という空気感を出すと、間違えなく友達が寄ってこなくなります。
という悪評が立ちます。
変なプライドは捨てて、フレンドリーに接していきましょう。
あなたがフレンドリーな雰囲気を出しておけば、必ず友達が増えていきます。
大阪大学の浪人生の割合
ここで、大阪大学には浪人生がどれくらいいるのか気になりませんか?
浪人生が何割かいるのと、まったくいないのとではやっぱり変わってきます。
平成31年度、2019年度に合格した浪人生の割合を調べてきました。
阪大のすべての学部を合わせて全体の合格者が3108人でした。
そのうち浪人生は1039人です。
割合にすると33.4%です。ほぼ3人に1人が浪人生と考えるとけっこう多いですよね。
学部別浪人生の割合
学部別に浪人生の割合を調べてみました。
大阪大学薬学部では73人のうち15人が浪人生(20.5%)です。
やっぱり薬学部は少し少ないのかも。
全体の学部で見てみると下の感じ。
法学部:77人/ 231人(33.3%)
文学部:39人/ 139人(28.1%)
人間科学部:41人/ 117人(35.0%)
経済学部:84人/ 217人(38.7%)
理学部:95人/ 244人(38.9%)
医学部:85人/ 247人(34.4%)
歯学部:15人/ 108人(13.9%)
工学部:279人/ 810人(34.4%)
基礎工学部:168人/ 399人(42.1%)
全体の学部を見ても、だいたい3割前後ということがわかります。
また、私の学年では88人中21人(23.9%)
けっこう少ないですが、正直まったく困ったことはありません。
周りは現役生ばかりですが、特に壁があったり扱いに差が出ることはありませんでした。
浪人生の割合はそこまで気にしなくても大丈夫です。
大阪大学には浪人しても行くべきか?
続いて大阪大学に浪人しても行くべきかという問題について考えてみましょう。
現役時代にどこか大学に合格したけど、大阪大学を目指してもう1年やるかどうかは非常に悩むと思います。

そんな素敵な大学生活を蹴ってまで、浪人して大阪大学に入るかについて考えてみましょう。
考えるポイントは3つからです。
- あなた自身のやる気
- 家庭の経済的な事情
- 将来の展望ややりたいこと
あなた自身のやる気
まず最も大事なこととしてはあなた自身のやる気があるかどうかです。
やる気がないのに浪人してしまうのは時間の無駄です。
あなたが第1志望に落ちたとき、目指していた阪大に落ちたときどう思いましたか?
次の2択から選んでみてください。
悔しい。悔しすぎるからもう1年がんばりたい
阪大は落ちちゃったけど、滑り止めの大学でもいいかな
どっちでしょう。
正直言うと、浪人生活は悔しい気持ちがないと長続きしないと思います。
2つ目の気持ちのままいくと、どこかで甘えが出たり、妥協が出たりします。
つまり、あなたが悔しくてどうしても浪人して第1志望に合格したいんだという意思があるかをぜったいに確認してみてください。
私の場合は、第1志望に落ちたとき悔しさしかありませんでした。
自分はなんてバカなんだ
もっと勉強すればよかった
勉強が足りなかった自分に腹が立つ
せっかく勉強したのに結果が出なくて悔しい
などなど色んな負の考えがわき出てきたんですね。
この気持ちを最後まで持てたからこそ、勉強を続けることができたと思います。
家庭の経済的な事情
2つ目に考えるべきことはお金のことです。
浪人生活はタダではできません。
年間でお金が何十万単位でかかってくるのです。
駿台の料金体系を調べてみたところ、だいたい90万円近くかかります。
入学料で10万円。
年間の授業料で75万円かかります。
さらに東大コース、京大コース、医学部コースになると授業料は76万5千円になり少し上がります。
https://www.sundai.ac.jp/dp/2020/sotsu/kansai/y/html5.html#page=21
国立大学の年間の学費が52万円なので、国立に行くよりかは高くなります。
一方で、私立大学の理系の学費なら年間で200万程度かかりますのでそれを考えると安いかもしれません。
理系にいくなら院まで進む人が増えるので6年間私立で行くか、1年間浪人して国立に進学するかを比べると、圧倒的に浪人したほうがお得になりますね。
とにかく、家庭が金銭的にゆとりがあるのであれば、浪人することをおすすめします。
そのときは、しっかり親に頭を下げ、お願いすることを忘れずに!
将来の展望ややりたいこと
最後に考えるべきことはあなたの将来についてです。
将来はあなたはどんな仕事に就きたいですか?
まだ全然決まっていなくてもなんとなくでいいので考えてみてください。
ここで、なぜ薬学部に入りたいのかを考えてみましょう。
- 薬剤師になりたいから?
- 薬を自分の手で作りたいから?
- 薬をいろんなところで売りたいから?
あなたの将来によっても国立大学に進むべきか、私立大学薬学部に進むべきかが変わってきます。
研究職に就きたいと考えているなら間違いなく国立大学に進学するべきでしょう。

私の学年88人の内で15人くらい。
6分の1は研究職志望です。
阪大からは毎年、何人もの先輩が研究職として働きだしています。
一方で薬剤師として働きたいと考えている人もいるでしょう。
薬剤師と言っても、その活躍の場はたくさんあります。
病院なのか、街の薬局なのかでも大きく変わります。
さらに病院の中でも、高度な医療を提供できる病院なのか、街の総合病院かでも仕事の内容は変わってきます。
阪大からは阪大病院に就職しやすいことから、かなり重要な役割を担う病院薬剤師になりやすいですね。
入院患者さんのほとんどが重い疾患を抱えており、扱う薬も難しいです。
また、他の国立大学にも大学病院がありますので、高度な病院薬剤師として働きたいと考えているなら浪人して国立大学を目指すのがいいと思います。
浪人して阪大に入ってみた正直な感想
最後に私の率直な感想を紹介して終わります。
私は1年間浪人をしてなんとか阪大に合格できましたが、とにかく入学して良かったと思います。
阪大は本当に楽しいですし、学べることが本当に多いです。
教授陣も有名な人が多く、こんなにもすごい方々の近くで勉強できる環境が嬉しいです。
周りの友達も、かなり優秀な高校から集まっているので、私も置いて行かれないように必死です。
自分を高いレベルの環境に置くことで、人間的にも学力的にも成長できたと思います。
入学した当時の私はおそらく学年でも下位争いをしていましたが、今ではなんとか真ん中ちょい上まで上り詰めてきたかなと思っています。
それぐらい切磋琢磨できる素晴らしい環境があると思います。
浪人はかなり大変ですが、もし本当に阪大に入りたいなら浪人をおすすめします。
ぜひともがんばってください。