国立薬学部ではハイレベルな知識を学び、将来への可能性がグッと広がるチャンスが多くあります。
また、学生の質も高く切磋琢磨できる環境が整っています。
国立薬学部に行くことは、今後のあなたの人生においても大きなプラスになります。
一方で、国立大学に合格するためには、受験を突破する必要があり、競争相手も多いことが最大の難点です。
今回は、国立薬学部に合格するために必要な能力を5つ紹介します。
この5つをしっかり身に着けることで、薬学部合格に大きく近づきます。
目次
国立薬学部に合格するために必要な5つの力
国立薬学部に合格するために必要な5つの力を下にまとめました。
本番で力を出せる実力
単純な学力
応用力
運力
勉強継続力
国立大学の受験科目は英語、数学、化学がメインであり、ハイレベルになるほど物理、生物が入ってきます。
また、大学入試共通テストの準備もあるため、決められた機関で幅広い範囲を勉強する必要があります。
そのため、継続して勉強できる力が必須です。
広い範囲の勉強内容を頭に入れるためには、1週間、1か月がんばった程度では身に付きません。
1年以上継続して、勉強をとにかく続けていきましょう。
しかも、人間は忘れる生き物です。
新しい範囲も学びつつ、さらに終えた範囲の復習も同時に進めていきましょう。
勉強継続力を身に着けるには??

勉強継続力を身に着けるためには、計画を立てながら勉強をすることを意識してください。
計画は細かすぎず、できるだけ大まかに設定しましょう。
「この1週間で化学の何ページまで進む」などです。
そして、1週間たった後に計画がどれくらい進んでいるかを確認します。
計画通りなら次の1週間分では新しい範囲を盛り込みましょう。
もし、できなかった場合には自分の1週間を振り返り、時間配分の悪かったところを考えてみてください。
計画する→勉強する→振り返る→繰り返し
このサイクルを作ることで、自然と勉強を継続して進められるようになります。
本番で実力を発揮できる力
国立大学に合格するためには本番で実力を発揮できる力が重要です。
国立大学薬学部を受験する人はトップクラスの学生が多いです。
所属高校の中でも上位30位以内には入ってくるような生徒が多いですよね。
そのため、本番で実力を発揮できないと致命的です。
国立大学薬学部の二次試験は1点を争う勝負ですので、実力を発揮できるよう用意しておきましょう。
本番実力発揮力を身に着けるには模試を受ける
国立薬学部の受験本番で実力を発揮するには、試験の雰囲気に慣れる必要があり、模試をたくさん受けてください。
模試を二次試験の予行演習として考え、あなたがどれくらい力を発揮できるかを事前に把握しておきましょう。
例えば、あなたがケアレスミスをしやすいのであれば、本番では見直しの時間を確保しようという作戦が立てられます。
模試を使って、あなた自身の癖を理解しておくことで、本番で実力発揮できるでしょう。
本番実力発揮力を身に着けるには短い時間で解くことを意識
本番実力発揮力を身に着けるには普段から問題を短い時間で解くことを意識しておきましょう。
国立大学の数学を例にして考えてみましょう
国立大学薬学部では150分で5問や、180分で6問などの出題形式です。
つまり長時間で決められた問題数をこなす必要がありますね。
本番では1問あたり30分かけられるとしても、普段は15分から20分で解くことを意識しましょう。
120分で時間を区切り、数学の問題を6問解き切る練習をしてください。
もちろん、最初の内は時間に間に合わないかもしれませんが、徐々に時間配分を意識できるようになり、だんだんと正解率が上がっていきます。
数学に関して、私も難しい問題を問題集からピックアップして120分で解く練習をしていました。
また、自分が初見で解けなかったはごたえのある数学の問題を、ピックアップ問題に入れて20分で全ての解答記述を完成させるのも効果的です。
単純な学力
国立大学を受験する上で単純な学力は大前提です。
元も子もないじゃないか!!と思うかもしれませんが、本番前の12月の時点で偏差値50ない人が国立大学の薬学部に合格するのは無理でしょう。
国立大学薬学部はそこまで甘くありません。
厳しいようですが、私立1本に絞る戦略に切り替えましょう。
私立薬学部であれば、受験科目を3科目に絞れるため合格率が上がります。
単純な学力は1年かけて徐々に形成されるため、どんなに遅くても高3の段階から準備を始めましょう。
どうしても間に合わないという場合は、浪人も視野に入れることをお勧めします。
浪人では、高校では教えてくれないような角度から、授業を展開してくれるため、知識、理解が大きく深まります。
予備校で1年間しっかり準備をした後で、再度国立大学薬学部の受験を考えてみましょう。
応用力
4つ目の力は応用力です。
国立大学薬学部の二次試験では応用が試される問題が多く出題されます。
数学、化学、物理では、見たことある問題よりも見たことのない初見の問題が圧倒的です。
特に、旧帝大や上位薬学部にいくほどその傾向は高いです。
つまり、自分が勉強してきた知識を二次試験中で引き出し、出題に合うように適応させる必要があります。
知識を1対1でしか覚えてないと、「これが来たらこれ!」という単純な思考になります。
応用力とは「この問題は単純にこの方法が使えるけど、見方を変えればこっちの知識も使えるじゃないか」と応用思考ができることです。
離れた知識をつなげられるかがカギですね。
例えば、大阪大学の数学では、複合問題が多く出題され、パッと見は3次関数の問題だけど、実数解を求めるときには漸化式が必要になったりします。
いきなり漸化式出てきた!!とびっくりすることもあるでしょう。
応用力を身に着けるにはいろんな問題を考えて解く
応用力はあなたが考えて解いた問題の数に比例します。
最初は考えても答えにたどり着かないかもしれませんが、その考える姿勢こそが大事です。
あーでもない、こーでもないと頭をひねることで、頭の中の知識が紐づくはずです。
そして、一定時間考えても答えが出なかったら、解答をしっかり読みましょう。
解答を暗記する勢いで自分の考えと比較してみましょう。
私も実際解答を読み込みすぎて、解答をそのまま白紙に書けるようになったほどです。
運力
最後に必要な力は運力です。
国立大学の二次試験では、運が必要になります。
自分と相性がいい問題が出るか
分からなかったけど突然解答がひらめくか
自分が苦手な範囲が出ないか
隣に座る人が変な音を立てる人ではないか
座席が廊下側で寒くて集中できない場所ではないか
などなど、運要素が受験には絡んできます。
あなたの運力は当日になるまでわかりません。
運力を上げる方法は正直ありません。
お正月に近くの神社にお参りに行くことでしょうか。
私の本番を振り返ると、ラスト15分でわからない数学の問題の解答がふと思いついたことでしょうか。
まさに、運よく応用力が発揮され「あの問題のこの知識が使えるじゃん!」と思いついたんです。
思いついた後に、実力をしっかり発揮し解答を導くことができた。
まさに、5つの力の集大成が受験ラスト10分に起きました。
5つの力を身に着けて国立大学薬学部を目指そう
国立大学薬学部はの合格は非常に難しいですが、入った後には素晴らしい体験が待っています。
面白い授業、レベルの高い友人、大きなキャンパス、他学部の友達などなど、高校では想像できないほどの経験ができます。
受験は長くつらい道のりですが、その先に光があることを信じて、勉強していきましょう。