薬学部に進学しようと思っているとき、どんな大学に行こうか迷いますよね。
そんなとき、どうやって大学を決めますか。
私立薬学部に行くにしろ、国立薬学部に行くにしろ、自分の学力や場所によって決めると思います。
今後自分の大学生活をどこで送るかが決まりますので、やっぱり重要ですよね。
今回は国立薬学部に焦点を絞って記事を書いていきます。
国立薬学部はどんなところなのか、どんな様子なのかを紹介していきます。
実際の体験談に基づいてるので質問などがあればどんどん聞いてくださいね!
目次
国立薬学部の特徴を紹介
国立薬学部の雰囲気を知るために、私が紹介したい特徴を下に示します。
やっぱり、せっかく入ったのに「あれ?なんか違うぞ。。」となるのはやっぱりきついですよね。
一つずつ順を追って説明していきますので、ここから国立薬学部がどんなところなのかを知ってもらえたら嬉しいです。
今回紹介する項目は下の6項目です。
授業はどんな感じ?
テストは難しい?
留年生っているの?
研究室はある?
大学の様子ってどんな感じ?
みんな将来は何になるの?
学生の雰囲気は?
私は大学選びの時にはこういった情報が全くなく、ただただ大学名でしか選べなかったので、自分の時代にこんな情報があったらよかったなと思うものをピックアップしてみました。
授業はどんな感じ?
国立大学の授業はけっこうゆるいです。
ゆるいってのは、別に寝ててもいいですし、出席だってほとんど取られないんです。
入る前はもっと厳しいのかなと思っていましたが、拍子抜けするほどゆるくて驚きでした。
授業に出たくないときは友達に出席の代筆を頼みサボることだってあります。
中には全10回の授業のうち9回の出席を代筆で乗り越えテストだけ受けてSをもらっていくという効率の鬼もいるくらいです。
本来ならば全部出席して授業を真面目にもらさず聞かなくてはなりませんが、別に聞かなくてもいいよ~というのが大きな特徴です。
試験さえ通ればオールオッケーです。
私立の場合には代筆が厳しくチェックされ、担任の先生が授業を見張りサボっている生徒には連絡するという仕組みがあるそうです。
それと比べればかなり緩いです。
テストは難しい?
大学生に必ずついて回るのがテストです。
テストの難易度はいつでも気になります。
阪大のテストは過去問と授業の復習をやっていれば余裕で合格できるテストばかりです。
授業に出て先生が言っていたことを復習して、過去問があればやっておく、という勉強スタイルでほとんど合格できます。
重箱の隅をつつくようないじわる問題はほとんど出ません。
中には意識高い系の教授がいて毎年問題を変える先生がいますが、たいていの先生なら合格できますね。
意識高い系の先生は一夜漬けでは足らないので、1週間前からコツコツ始めるといいと思います。
いるんですよね。。。毎年違う問題出して何人もの生徒を落単させる教授が。
ええ、阪大にもいますよ。
留年生っているの?
留年生はほとんど出ません。
留年のタイミングは3回生から4回生に上がる時で、ここまでに単位を4つ以上落としていたら留年です。
1学年が90人とすれば4人くらいです。
割合で言うと5%くらいなのでよっぽどのことがない限り大丈夫ですね。下位5%に入るってそうとうサボっていたということになりますよね。
私の学年でも留年したのは3人でしたのでかなり少ないです。
しかもその3人は納得のいく人々だったので、普通にやってさえいれば進級できるので安心してくださいね。
研究室はある?
薬学部の学生は必ず何かしらの研究室に配属されます。
配属方法は成績順で上から成績の良い人が研究室の希望を出していき、順番に振り分けられていきます。
阪大の場合には大講堂に1学年が集められ、成績順に前に呼ばれ、希望の研究室のところに名前を書いていきます。
研究室には定員があるので、人気の研究室は早めに埋まっていき上位陣で固められることもあります。
逆に成績が悪い人は余った研究室しか選ぶ権利がなくなり、強制的に配属されることすらあるんです。
毎年、生物系の研究室が早めに埋まっていき、有機系の研究室が残り、成績下位者は有機系に強制配属されるという悲劇があります。
実際、今年の配属では下位3人は研究室の選択権がなく、揃ってあまりの有機系研究室に配属されています。
研究室は基本的に毎日行かなくてはならず、9時半から17時半まではなにかしらの研究をする必要があります。
研究内容はラボの教授と話し合って決められ、長期間に渡って研究する感じですね。
4年制の人は学部卒業時と修士課程卒業時に発表を行います。
6年制の人も学部卒業時に卒業論文と発表を行います。
ハードな研究室もあれば、ゆるいのんびりした研究室もあり、どこ選ぶかは自分と周りの希望と成績次第で大きく変わるのを覚えておきましょう。
大学の様子ってどんな感じ?
次に気になるのは大学内の様子でしょうか。
大阪大学をはじめとした国立大学は敷地が無駄に広いんです。
キャンパスがとにかく広く端から端まで行くのにもかなりの時間がかかります。
私立薬学部と比べると国立大学の敷地は圧倒的です。
私は北海道大学や筑波大学、千葉大学などに行ったことがありますが、どこもかなり大きいのが印象的です。
逆に慶應大学や北里大学、星薬科大学などの薬学キャンパスに行きましたが、比にならないほど小さくて驚きでしたね。
特に慶應大学は小さくて、阪大薬学部の駐車場くらいしかないんじゃないかと思ったほど。
自然に恵まれている校舎が多くのんびりとキャンパスライフを送りたい場合はぴったりです。
ただ、一つだけ注意することが!
キャンパスが広いので人の人口密度が異様に低く感じられることがあるんです。
あれ、今日全然人いないなって感じで。
人がいないと寂しいという人はちょっと心細いかも?
みんな将来は何になるの?
国立大学は研究者を育成する目的です。
そのためどこの大学でも4年制の方が多いです。
私立大学とは逆ですね。
主な就職先としては企業の研究職、開発職が非常に多く大手製薬企業にたくさんの人が入社しています。
一方でドラッグストアや薬局に就職する人はほとんどいないのが大きな特徴かもしれません。
6年制を卒業した学生も企業に就職するケースがほとんどで、卒業後すぐに国家資格を使う人が少ないです。
私の2つ上の学年は30人中1人しか薬局に就職しておらず、他は企業に行ったそうです。
4年制、6年制もドクター進学する人が一定数いることから、研究者を志す人も多く将来の製薬業界をしょって立つ人材が多くいるようです。
学生の雰囲気は?
阪大だけかもしれないんですけど、けっこうおとなしい人が多い気がします。
私立薬学部の学生が積極的にセミナーや勉強会をするのに対し、周りの友達は腰が重いみたい。
私はどっちかというと色々な場所に顔を出してみたい!と思っている人間なので積極的に講習会やセミナーに参加しています。
友達はなかなか来てくれないことが多いです。
え~、知らない人いるからちょっと嫌やな~と断られてしまいます笑
性格も温厚で優しくガツガツしていないタイプの人が多い印象です。
飲み会にもあんまり来ない感じで、消極的な子が目立ちますね。
ただ、めちゃくちゃ賢い学生が多いです。さすが、阪大生という感じ。
日常会話では常に薬学用語が飛び交います。山手線ゲームをやれば「薬の一般名」「実験器具の名前」などのお題が出ることも。
私の国立薬学生のイメージはおとなしめで真面目な秀才が多いきがします。

私はどれも当てはまらないというか。。。笑
おとなしくないし、そこまで真面目ではないし、成績も中の中くらいなので笑
まとめ
最後にもう1回国立薬学部の様子をまとめてみましょう。
国立薬学部のポイントとして挙げたのは下の6個でしたね。
授業はどんな感じ?
テストは難しい?
留年生っているの?
研究室はある?
大学の様子ってどんな感じ?
みんな将来は何になるの?
学生の雰囲気は?
それではもう一度まとめておきましょう!
・授業はけっこうゆるくて、代筆を頼んでサボってるやつもいる。でもだいたいの生徒はまじめに受けてる。
・テストは復習して過去問やってればだいたい合格できる。意識高い系教授には注意。
・留年生はほとんどいない。普通にやってればしんがくできる。
・研究室は毎日あって、配属の時は成績順。
・大学はめちゃくちゃ広い。
・製薬企業に就職する人がほとんどで、薬局、ドラッグストアはほとんどいない。
・まじめでおとなしめな人が多く、イベント事には若干消極的。頭いい人が多い。
さて、いかがだったでしょうか。
国立薬学部のだいたいのイメージはつかめましたか?
これは大阪大学を元にした実体験なので、他の国立薬学部とは若干のずれがあるかもです。
もっと詳しい情報を知りたいときには、実際大学に足を運んでみたり、大学にいる先輩に話を聞いてみるといいと思います。
私に質問をしていただければ全力でお答えします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。