独立開局支援セミナーに参加した体験談

今回は、独立開局支援セミナーに行ってきました。

参加した日は5月24日の土曜日、企画者の加納さんに招待していただきました。

 

その体験談を書いていこうと思います。

薬学生目線でセミナーの体験談を書いていきます。

独立開局支援セミナーに参加したきっかけ

薬学生が「独立開局」というと変に聞こえるかもしれません。

大学を卒業していない薬学生が独立セミナーに参加しても意味ないんじゃないかと思うでしょう。

 

今回、セミナーに参加したきっかけは、クラウドファンディングだったんです。

クラウドファンディングの企画に支援していただいた加納さんが、

「よかったら参加してみない??」と声をかけてくださいました。

 

加納さんと実際に会ってみたかったですし、単純に「独立開局」というワードに興味がありました。

私の将来設計としましては、まずは製薬企業で創薬研究職に就き、区切りがついた段階で薬局経営にシフトしたいと考えていました。

父親が薬局を経営していて、ゆくゆくは私がやることとなります。

 

2店舗目を開局したいという夢もありますので、今回のセミナーは私にとっても勉強になると思いました。

また、普段の大学の授業では「独立開局」という講義はありません。

めったにない貴重な話が聞けるチャンスだと思い、参加してみました。

セミナーの内容

セミナーでは大きく分けて3つのことをやりました。

独立に必要な3つのこと
独立するまで
独立開局に関するグループワーク

1セクションだけでも非常に内容の濃いものだったので、充実した時間を過ごすことができました。

具体的に紹介していきますね。

独立に必要な3つのこと


1項目目は「独立に必要な3つのこと」について。

お話ししていただいたのは「丸山先生」です。

 

独立に必要なことについて考えたことがなかった私にとっては、刺激的な内容でした。

一度は独立をあきらめた丸山先生でしたが、どうしても薬局を新しく開局したいという思いから再度挑戦した方です。

 

一度はあきらめたことに再びチャレンジすることを考えると、非常にプレッシャーもかかりやすく、開局までたどり着いたのはすごいなと思いました。

開局セミナーに参加していると、周りはすごい方たちばかりで「自分にも開局できるんじゃないか」と思う場面が多々ありました。

 

しかし、中途半端な気持ちで始めるのは目標達成ができないと感じました。

明確な意思があり、「将来はこんな薬局を開局したいんだ」という強い気持ちが大事だと丸山先生のお話から感じました。

独立開局するまで

2人目は山岡先生です。

山岡先生はMR職を経て、現在2店舗を経営していらっしゃる薬剤師さんです。
このセミナーの日にちょうど2店舗目のオープン前の内覧会日だったとか。

内覧会の日にセミナーに来る山岡先生はいったい??

 

山岡先生が開局したきっかけは、娘さんの疾病でした。

娘さんは脳障害を持ってしまい、家庭でのケアが必須でした。

同じ境遇を持っている子どもに、在宅業務ができるような薬局をめざし、開局したそうです。

 

薬剤師さんの「なぜ自分が独立したのか」について聞く機会はあまりないですので、とても興味深い内容でした。

今では滋賀県内の多くの子どもの在宅を担っており、たくさんの方から感謝されています。

 

また、薬局を経営する上で他の薬局にはまねできない自分だけの特色を持つことが必要であると話していました。

現在、日本全国には数えきれないほどの薬局があり、さらに大手ドラッグストアが店舗数を拡大している、まさに激戦が繰り広げられています。

 

その中で薬局として生き残るためには自分だけのストロングポイントを身につける必要があります。

山岡先生は滋賀県内で数少ない小児在宅を担当することで、独自の路線を展開することで薬局経営を軌道に乗せています。

薬局経営の面からも非常に勉強になるセミナーでした。

独立開局に関するグループワーク

最後のセッションは「自分が独立開局するまで」についてのグループディスカッションでした。

このグループディスカッションでは、2年後にどんな薬局を開局したいか、そのために必要なことは何かについて考えました。

 

私が理想とした薬局は「忙しい会社員を対象としたAIや機会を積極的に取り入れた近未来型の薬局」を提案しました。

処方箋を読み取らせるだけですぐに処方が完成し、短い休憩時間でも薬が受け取れるような薬局です。

 

5分という短い時間で考えたわりには、コンセプトがしっかりできてよかったです。

また、薬局を実際に実現するために足りてない自分に必要なこととしては

①ビジョン
②経営ノウハウ
③金融面の知識

を挙げました。

最も大事なことは薬局のビジョンだと思います。

 

どんな薬局にするか?
自分はなんのためにやるのか?
将来的に誰の役に立ちたいのか?

などをさらに自分の中で深めることが大切だと思います。

ビジョンが明確でないと、開局しても途中でぶれてしまったり、挫折した時に立ち直ることができないと思います。

 

また、大学では薬局経営や金融に関する授業は一切ありません。

薬学生はお金の知識がないと世間では言われているほどです。

 

しっかりと経営、経済、金融と言った専門分野から離れたことを勉強する必要があると感じました。

私はセミナー中に「自分に足りていない必要なこと」について発表させていただきました。

 

最終的にセミナー中のMVPを決めるのですが、なんと1位に選んでいただきました。

景品として近江牛をいただくことができました!

ありがとうございます!!

セミナーに参加して感じた3つの感想

今回のセミナーを通して、私が感じた感想を紹介させてください。

ポイントを絞って3つについて書いていきます。

独立したい薬剤師さんが多い

セミナーには20人ほどの薬剤師さんがいて、全員が独立したいと考えていらっしゃいました。

正直な感想は「こんなにも独立を考えている薬剤師さんが多いのか」ということです。

 

一般的に、薬剤師の給料は平均よりも良いと言われており、大手ドラッグストアの売り上げは好調であり、将来的にも安泰なのかなと考えられます。

一方で、薬局を個人で開局するとなると、失敗のリスクや借金への不安など、さまざまなマイナス要素が出てきます。

そのマイナス要素を考えたとしても、こんなにも独立したいと思っている薬剤師さんが多いことはすごいなと思いました。

独立するのは不安がたくさん

それでもやはり独立するには不安要素がたくさんありました。

「独立開局」についてこんなにも密度濃く学んだことはなかったので、漠然としか考えていませんでした。

 

セミナーを聞いていると、独立開局をしようと思った人にしか分からない不安要素がたくさん出てくることが分かりました。

①お金
②失敗へのリスク
③経営への不安

などなどたくさんあります。

 

開局にかかる資金としては、最低でも1000万円は必要であるともおっしゃっていました。

それを個人で用意するのはなかなか難しいと思いますし、借金をするしかないです。

リスクを背負う覚悟なども考える必要がありました。

 

また、患者さんが定期的に集まるかも定かではないですし、経営を続けられるかなどなど、不安は絶えません。

私はまだまだ独立開局はしませんが、開局に至った薬剤師さんがどんな不安を抱えていたかについて考えられたのは非常に貴重な体験ができたと思います。

将来的には独立したくなった

私の父親は現在、薬局を経営しています。

開局から10年を迎え、長期的な経営ができています。

 

ゆくゆくは私が引き継ぐことになると思いますが、経営についてはまったく知識がありません。

今回のセミナーでは経営の裏話や、売り上げを上げるための方法などを聞くことができてよかったです。

 

また、複数店舗を経営している薬剤師さんも多かったので、将来的には色々なアドバイスをいただけるのではないかと思います。

今後、企業に勤め続けるのは簡単ではありません。

 

リストラがないと言われていた大手企業でも、45歳で希望退職を募集しています。

そのため、個人で独立できる力をつけておく必要があると思います。

今回のような個人で経営をしている方のお話を聞けたのは、自分の中で大きなプラスになりました。

独立支援セミナー長はどんな人?

今回のセミナーを企画している加納さんについて簡単に紹介させてください。

セミナーに呼んでいただき、さらに色々なお話を聞けました。

ぜひともみなさんに、加納さんがどんな人かについて知っていただきたいです。

会う前と会った後のギャップが大きかった

加納さんとのファーストコンタクトはツイッターのDMです。

メッセージ上で、クラウドファンディングのお話をしていたんです。

 

その後、独立開局のセミナーについて誘われました。

独立開局というワードはなんとなく想像はできるものの、それを支援するとはどういうこと?と感じていました。

 

しかもセミナーを開いているとなると、ちょっと怖い系の人なのかと思っていましたね。

実際、加納さんに会ってみるとまったくそんなことはなかったです。

怖い系の人とはかけ離れ、気さくで優しい方でした。
ギャップが大きかったです。

独立したい薬剤師さんを応援している

加納さんは色々な事業をされています。

具体的には、セミナーを開いたり、独立開局用の塾を開いたり、薬局の開局サポートをしたりと幅広く活動されています。

 

その全ての行動の原点にあるのは「独立したい薬剤師を応援する」ことです。

実際、加納さんも独立をした方であり、独立に関する不安や悩みなどをしています。

 

その悩みを共有して、少しでも独立へのハードルを下げることが目的でした。

私は「不安や悩みを共有する」という考え方に、とても共感できました。

自分の体験や経験を、これから後に続いている人の悩み、不安解消のために活かすという考え方がすてきでした。

話を聞いていただける

加納さんは私のような、学生のお話も聞いていただけました。

正直、すぐには独立しないだろうと思われたかもしれません。

 

それでも私の話を聞き、アドバイスや経験を教えていただけました。

今後も長期的にお付き合いをしていけたらいいなと思いました。

まとめ

今回は、「独立開局支援セミナー」に参加してきました。

私自身、すぐには開局しませんが、将来的には薬局経営、開局を考えていますので、非常に勉強になるセミナーになりました。

普段の授業では扱わないような内容ばかりでしたので、刺激的でなかなか経験できない貴重な体験になったと思います。