大学受験に失敗したとき、この世の終わりのような感覚に襲われますよね。
自分のふがいなさや能力の低さを突きつけられた気になり、自分が嫌いになるかもしれません。
そこから滑り止めの大学に行くか、浪人するかはあなたの人生の中で大きな選択になります。
私は大学受験に大失敗し、浪人するしかありませんでした。
浪人した結果、運よく成績が大きく向上し、大阪大学に進学することができました。
今回は私の浪人生活を振り返り、浪人して成績が伸びる人と伸びない人の特徴について紹介していきます。
私個人で考えたことと、駿台の先生方から聞いた話を合わせて書いていきますね。
目次
浪人しても100%学力が伸びる訳ではない
あなたはそんな甘い考え方を持っていませんか?
浪人生が100人いたとして1年間勉強した時、3タイプに分かれると言われています。
②成績があまり変わらない人(40人)
③成績が落ちる人(30人)
浪人生の成績推移の割合は駿台の先生や高校の先生が言っていることです。
これを見ると浪人して成績が伸びる人は20%しかいないのです。
つまり、浪人したからと言って成績が伸びるとは限らず、しっかりとした努力が必要であることがわかります。
浪人して成績が伸びるタイプ
浪人生の中で成績が伸びる学生の特徴は3つを紹介します。
私は浪人して大きく成績が伸びたので、私が意識していたことを中心にあげていきます。
質問が多い
勉強時間が長い
予習復習が徹底されている
予習復習はとにかく大事なポイントです。
予習復習と聞くと、重要でない、意味がないそんなイメージが持たれていますが、実際はかなり重要です。
私も高校時代は特に意識していませんでしたが、浪人生になって初めて重要性を理解しました。
学校や予備校の授業を受ける前には、その日にやる内容を予習していきます。
どんな問題を扱うのかを把握し、自分なりの答えを用意していきましょう。
解けなくても問題ありません。
考える過程が最も重要です。
どうやって考えたか、どんな手順で解答にたどり着いたか、分からなかった部分はどこかなどを明らかにしていきましょう。
そして、先生の授業を聞きながら考え方が合っていたかどうかをチェックしてください。
まったく違う!こともあれば、めっちゃ解答通り!ということもあります。
予習は特に数学や物理、化学で有効でした。
また、復習については、授業の内容を簡単に見直しましょう。
予習が合っていたかどうか、分からなかった問題はどこかをチェックしてください。
そして、予習が終わった後は次の日の予習と、類似問題を解いていきましょう。
類似問題を解くことで、解法を自分の武器にすることができますし、初見の問題でも対応できるようになります。
質問が多い
2つ目の特徴としては質問が多い生徒があげられます。
私はかなりの頻度で職員室に質問しに行っていました。
正直、高校時代はほとんど行ったことありませんでしたし、呼び出されて怒られることの方が多かったです笑
数学から化学、物理、英語など全ての教科で先生に質問していました。
先生は授業中にポイントをしっかり説明してくれるのですが、細かいところについてははぶいていることが多いです。
自分が理解できればいいのですが、少しでも分からない、分かりにくいポイントがあれば質問しに行きましょう。
数学の先生には
君がクラスで一番質問しに来ているね!
と褒められたほどです。
質問が出てくるということは、しっかり勉強している証拠になります。
勉強量が少ないと、理解するのに精いっぱいで疑問点は出てこないでしょう。
勉強時間が長い
最後のポイントは勉強時間が長い人ですね。
成績は勉強量によって比例して伸びていきます。勉強の質が大事であることもありますが、最初の段階では量の方が大事です。
中には少しの勉強時間で成績を上げる超高率型の人もいますが、たいていは勉強時間を増やすほどに成績は上がっていきます。
私は効率が悪い生徒だったので、とにかく勉強時間を増やしていました。
通学前の時間や、お昼休み、夕方など1日の内で必死に時間を作っていました。
1日の平均として14~16時間はやっていたと思います。
浪人生は高校生と異なり、1日の全ての時間を勉強にあてることができますよね。
ホームルームや学校行事もないので好きなだけ勉強することができるのです。
あなたも成績を伸ばしたいと思ったら、まずは勉強時間を確保することから始めてみましょう。
浪人して成績が伸びない学生のタイプ
続いて浪人しても成績が伸びない学生の特徴を紹介していきます。
私が在籍していた駿台のクラスでは250人ほどの学生がいて、成績が悪い人を何人も見てきました。
成績が伸びない人の特徴は以下の3つです。
あれもこれも勉強したくなる人
友達が多い人
素直じゃない人
集中力がない人
1つ目の特徴は想像しやすいかもしれませんが、集中力が続かない人です。
授業中に集中が切れて周りの人としゃべり始めたり、居眠りしたり。
浪人生にとって大切な授業をしっかりと消化できなくなり、だんだんと置いていかれます。
また、自学習スペースでも頻繁に席を立ち歩き回る人です。
やっぱりこういう人は勉強時間が確保できないので、必然的に成績は伸びません。
集中力がない人として、休憩スペースで長時間、しゃべっている人もあげられます。
けっこういたんですよね笑
中には酒飲んでる人もいて・・・!もちろんたまにならいいかもしれないですが、たいてい固定のメンバーがいました。
彼らが受験に成功したかは分かりませんが。
あれもこれも勉強したくなる人
浪人生にとって時間は有限であり、1日1日でどんな勉強をするかが重要です。
限られた時間の中でできるだけ勉強する内容をしぼり、着実に成績を伸ばす必要があります。
しかし、浪人生の中には色んな勉強に手を出したくなり、最終的に成績が伸びないで終わってしまうパターンです。
たくさんの参考書や問題集を買っている人を見たことありませんか?
そんなに勉強できるのかなって思いますよね。
浪人生には常に不安がつきまといます。
しっかり受かるかな?
来年も浪人したらどうしよう
不安によってついつい色んな参考書を買ってしまいますよね。
これは学力向上にはつながらず、無駄なお金になりますので、まずは教科書を大切にしましょう。
問題集は多くても2冊までと決めましょう。
化学なら重要問題集と化学の新研究(かなりの良書)
物理なら名門の森、物理のエッセンス
などなど取り組む問題集をしぼっていくとかなり効果的です。
友達が多い人
3つ目の特徴は予備校で友だちをたくさん作るタイプの人です。
予備校は学校と違い、真剣に大学受験勉強をする場所です。
正直言って友達はほとんど必要ありません。
多くて3人くらいでしょうか?
自分より賢くて質問しやすい人、なんとなく無駄話ができる人、同じ志望大学の人などで十分です。
仲良しなただ話すだけの人はいらないと思います。
私は2人しか友達を作りませんでしたが、十分でしたね。
何も困りませんでした笑
大学で友だち少ないのは辛いですが、予備校で友だちを増やす必要はありません。
素直じゃない人
最後の特徴としては素直じゃない人です。
今自分の胸に手を当てて、振り返ってみてください。
あなたは他人からのアドバイスに耳を傾けていますか?
他人から教えてもらったことを実践していますか?
授業中に先生はとにかく色んな話をしてくれます。
そして、勉強のヒントになることやアドバイスをしてくれます。
アドバイスを参考にして自分の考え方を柔軟にしながらどんどん取り入れていきましょう。
私の場合では、予習復習を軽視していましたが、予備校に入って数学の先生に言われたことがきっかけで、考え方を改めました。
騙されたと思って1週間予習復習を続けてみてくれ
私は先生の言葉に半信半疑でしたが、騙されたと思って数学の予習復習をしてみて、初めてこんなにも効果的なのかというのを実感できました。
もし自分の考えを曲げず、予習復習を勉強に取り入れていなかったらと思うと、ちょっと怖くなります。
あなたも自分の勉強法を見直して、先生のアドバイスをとり入れられる部分があるなら、積極的に変えていきましょう。
浪人したらぜったい成績を伸ばして志望校に合格する
今回は浪人して成績が伸びる学生と伸びない学生の特徴を書いてきました。
もちろん私個人の経験と先生方の話を混ぜているので、100%正確ではありませんが、けっこう自信があります!
もし改善できるポイント、参考にできるポイントがあれば嬉しいです。
あなたが浪人するなら、ぜひとも成績を伸ばしてほしいです。
簡単なことではないですが、必ずできるはずです。
また、浪人するのはタダではできません。年間何十万単位でお金が必要です。
浪人できる環境を用意してくれた親にまずは感謝しましょう。
そして、浪人するからには成績を爆上げして、志望校にぜったい合格してください。
応援しています!!