高コレステロールが引き起こす病気

高コレステロール症は私たちの生活に身近に存在し、食生活の乱れや運動不足によって誰にでも起きる疾患の一つです。

高コレステロールの状態についてと、それによって引き起こされる病気について焦点を当てながら書いていきたいと思います。

高コレステロール症とは?

高コレステロール症とはよく耳にするかもしれませんが、具体的にはどんな状態なのでしょうか。

高コレステロール症の診断基準は次のようになっています。

LDLコレステロール:140 mg/dL 以上
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-072.html )
中性脂肪:150 mg/dL 以上
HDLコレステロール:40 mg/dL未満
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-071.html )

これらのうち1つでも当てはまると高コレステロール症(脂質異常症)として診断されます。

高コレステロール状態になるということは、LDLコレステロール、中性脂肪が血管内に多くなり、HDLコレステロールが少なくなることを指しています。

中性脂肪は肝臓内でコレステロールと一緒に複合体となることでVLDLコレステロールとなり、血管内へ放出され、後にLDLコレステロールへと変換されます。

LDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれることもあり、主にコレステロールを肝臓から、体内の組織へと運搬する役割を持っています。しかし、血管壁に沈着しやすい特徴もあり、悪玉と呼ばれています。

中性脂肪が多ければ結果的にLDLコレステロールも増えてしまうので、LDLと中性脂肪の数値には注意しなければなりません。

一方で、HDLコレステロールとは、各組織で使われずに余ったコレステロールを再び回収し、肝臓へ戻す役割を持ちます。

HDLコレステロールは善玉コレステロールとも呼ばれ、この量が多ければ余分なコレステロールが各組織内に残ることを防ぐので、重要な運搬体であると言えます。

どんな合併症があるのか

次に高コレステロール症による合併症とはどんな疾患があるのでしょうか。
一般的に高コレステロールによって誘発される疾患は次にあげられるものがあります。

高血圧症
狭心症
くも膜下出血
内出血
脳梗塞
心筋梗塞

これらの病は発症した場合には何らかの障害が残ったり、最悪の場合命に関わることから、高コレステロール症を放置しておくことはとても危険であると言えます。

LDLコレステロールや中性脂肪が血管内に多くなると、コレステロールが血管壁に沈着しやすくなります。
コレステロールは沈着すると、プラークと呼ばれる小さな腫れものを形成します。
プラークは血管の柔軟性を失わせ、傷つきやすくさせてしまいます。
また、血管がプラークによって狭くなりますので、血流が速くなり、体内の血圧が上がってしまします。
これは、高血圧症にもつながりますし、血管が破れやすくなることから内出血が増えてしまいます。脳内で内出血が起こるとくも膜下出血として、致命的な疾患につながります。
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-068.html、
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-069.html )

また、血管の流れが悪くなることで酸素供給量も減りますので疲れやすくなったり、胸が苦しくなったりする狭心症にもつながります。

プラークの部分から出血すると、血栓がかさぶたとして形成されます。
血栓は早い血流にさらされるので、剥がれやすくなっています。
血栓が剥がれると、血管を流れ狭い場所に詰まることがあります。脳や心臓に詰まると、脳梗塞や心筋梗塞を誘発し、深刻な疾患になります。

高コレステロール症を誘発しやすい疾患

高コレステロール症が誘発する疾患は分かりましたが、逆に高コレステロール症を誘発しやすい疾患についても知っておく必要があります。

主に高コレステロール症は糖尿病や肥満と併発する場合が多くなります。

高コレステロール症のファクターの一つとして中性脂肪の数値がありましたが、中性脂肪は糖や炭水化物が合わさることによってできています。

また、糖尿病の状態とは簡単に言いますと、血中に糖分が大量にある状態のことを指します。つまり、中性脂肪が合成されやすい環境になっていることが分かります。

糖尿病や肥満の場合には消化を補助する酵素であるインスリンの働きが弱くなっていることもあります。

インスリンはLDLコレステロールの動きを活性化し、早くコレステロールを運搬させ、早く血中からの除去を促進しています。

インスリンの働きが弱くなると、LDLコレステロールが血中に残りやすくなり結果的に高コレステロール症につながります。

まとめ

このように、高コレステロールは様々な疾患と関係を持ち、できるだけ自分の数値を知っておくことが重要になります。

こまめに健康診断に行き、自分の体調管理をしっかりと行い、楽しく健康な毎日が遅れたらいいですね。