身近に潜む便秘、病気と認識されてない事実

お腹が痛いんだけど、トイレに行っても十分な排便ができず、お腹が張ったままな気がする。
なかなかスムーズに便が出にくくなった。

そんな悩みを抱えている方はいませんか。

それはもしかしたら「便秘」かもしれません。

便秘はよくあることって考えられがちですが、それでもそのままにしておくのも体に負担になってよくないです。

今回は便秘症について解説しながら、日常生活でできることを紹介していきます。




便秘の詳しい定義

まずは便秘についての定義や詳細について確認していきましょう。

便秘には大きく分けて2種類の状態が存在しています。

十分な量の便が排泄されなくなった「排便回数や排便量減少」

トイレですんなりと排便がしにくくなった「排便困難を感じる」

これら2つの状態は同時に混在したり、片方ずつのこともあります。

要するに、本来生理的で順調な排便が失われた状態が便秘と言えます。

便秘の程度は個人によってさまざまであり、軽症なものから重症なものまでを含めますと日本人の10~20%が便秘であると言われています。

便秘は軽視されがちで、「ちょっとお腹の調子が悪いだけ」「しばらくしたら治るはず」と考えてしまう人も多いのが現状です。

そのため、病期であるとして認識されることは少なく、医者にかからずに個人の判断で市販薬を購入し便秘を繰り返してしまう人もいます。

便秘は生まれつきのものだからどうしようもないし、病気じゃないから大丈夫と考えている人も多いですが、便秘には様々な原因があり、時には重大な病気が隠れていることもあるのです。

まずは、便秘についてしっかりと知ることが大切です。

正しい生活習慣を心がけ、快適な生活を送りましょう。

便秘症とは?

便秘症っていったい、どんな病気なのでしょう。
具体的な悩みや症状を確認してみます。

便秘に関する絶えない悩み

便秘は意外にも多くの人が経験しています。

排便回数が少なくなった、便が十分に出ない、トイレでなかなか便が出ないから困ってる、排便してもなんとなく便が残っているようですっきりしない。

たくさんの悩みを抱えていることでしょう。

私の場合、便が硬くてなかなか出ないときがあり、初期の便秘症に悩んでいました。

また、便秘は肩こりや腰痛、肌トラブルの原因になったり、イライラが溜まり日常生活に支障が出ることさえあるのです。

便秘は3~4日以上排便がなく、お腹に痛みや不快感がある場合に便秘症が疑われます。

普段の生活に不都合をきたすレベルにまで痛みが強くなった場合には注意が必要です。

便秘症の主な症状

次に便秘症の主な症状を確認しましょう。

排便が週に3回未満
硬い便、または兎糞状便
便の量が少ない
排便後の残便感
おなかが張る
腹痛、下腹部の不快感
強くふんばらないと排便できない

便秘の主な症状はこんな感じですね。

硬い便が出るときってけっこう痛いですよね。

便秘になる原因

便秘の発生には主に2つの原因があげられます。
1つずつ確認していきます。

便の形状が悪い

ひとつめに、便の硬さや形状が悪いことがあります。

便が硬すぎたり、小さすぎると十分な排便が難しくなりますね。

逆にやわらかすぎると、少量が残ってしまい全てを出し切ることが困難になります。

腸の動きが低下している

もう一つは腸の動きが低下していることが挙げられます。

腸の動きが悪くなると、便が大腸をなかなか通過しなくなります。

それが慢性化すると大腸の感覚がにぶり、便が溜まっても便意を感じにくくなるためにさらに便秘傾向が強まります。

他の原因

日常の水分摂取量が少ない
大腸で過剰に水分が過剰に吸収され便が硬くなる
大腸の動きが弱く、直腸まで便が運ばれにくい
便意を我慢することによって、直腸の排便反射が弱くなってしまう
過度な小食やダイエットによる食事制限
ストレスによる大腸蠕動運動の低下

便秘症の治療方針

便秘の症状や原因はさまざまです。

そのため、便秘の改善方法も症状によって異なります。

便秘を改善するためには、食習慣の見直し、お薬の服用、腸内環境を改善を期待するプロバイオティック療法、手術療法がおこなわれることもあります。

病院を受診しながら症状に合った方法を続けていきましょう。

職環境を見直しましょう

しっかり3食取る
適度な水分を取る
食物繊維が多く、脂肪分が少ない食事を摂る
電解質やビタミンを中心に摂る

生活習慣を見直しましょう

生活リズムは規則正しく
睡眠時間は十分に
便意があれば我慢せずにすぐにトイレに行く
適度な運動

まとめ

便秘症についてわかっていただけましたか。

便秘は誰にでも起こりうる病気ですが、病気と認識されてないのも事実です。

この記事をきっかけに便秘症について知っていただき、自分の生活習慣を振り返ってみてはいかがでしょう。