こんにちは、こんばんは!管理人のけいです!
今日は人間の体内で働いている「ホルモン」について勉強していきましょう。
ホルモンと聞いて皆さんはどんなことを想像しますか??
焼肉屋さんのホルモンを想像した人!!私と一緒ですね!笑
私もちゃんと勉強するまではそっち派でした笑
ホルモンのぷりぷり感がなんとも言えないおいしさですよね!
しかし!今回は肉の方ではなく、私たちの体内で働いているホルモンについて勉強していきましょう。
ホルモンとは
ホルモンは体内の内分泌腺から分泌される化学物質のことであり、体内で合成され体内で使用されます。
ホルモンには様々な種類があり、ホルモンごとに作られる臓器が異なり、働く臓器も多種多様です。
~ホルモンの働き~
ホルモンの主な働きは「液性調節」です。
ホルモンは血液を介して体中に運ばれ、ゆっくりと持続的に働きます。液性調節は内分泌系とも呼ばれており、ホルモンが分泌担当の細胞から血管中に分泌される現象のことをさしています。
ホルモンの化学的性質による分類
ホルモンの化学的構造を見ると大きく3種類に分類することができます。
ペプチドホルモン、アミノ酸由来ホルモン、ステロイドホルモンです。
一つずつ見ていきましょう。
ペプチドホルモン
ペプチドホルモンはアミノ酸が複数個結合した状態のペプチドを基本骨格としているホルモンになります。ペプチドホルモンの構造を含む少し大きめのタンパク質が酵素によって切り出され、合成されています。
甲状腺刺激ホルモン
副甲状腺(上皮小体)ホルモン
副腎皮質刺激ホルモン
卵巣刺激ホルモン
黄体形成ホルモン
成長ホルモン
プロラクチン
バソプレシン
オキシトシン
エリスロポエチン
レプチン
カルシトニン
このように見るとかなりの数があることが分かりますね。
アミノ酸由来ホルモン
アミノ酸由来のホルモンはチロシやトリプトファンから合成されます。
チロシン

トリプトファン

チロシンからは副腎皮質ホルモンと甲状腺ホルモンが合成され、トリプトファンからはメラトニンが合成されます。
ステロイドホルモン
ホルモンの化学構造の中にステロイド骨格を持つものをステロイドホルモンと呼びます。
ステロイド骨格

実際にステロイドの構造を見てみると下のようになります。
ステロイド

確かにステロイド骨格を持っていることが分かります。
そして、ステロイドホルモンはこのステロイド骨格を必ず持っているのです。
②鉱質コルチコイド
③性ホルモン
ホルモンの作用メカニズム
ホルモンの種類について紹介したところで、次にホルモンがどのようにしてその作用を発現するかを確認しましょう。
ホルモンはホルモン固有の受容体に結合することによって効果を発揮します。
ホルモンとホルモン受容体には高い特異性があり、結合後ホルモン受容体から高価発現のための信号が新たに出されます。
~ホルモン受容体の種類~
①Gタンパク質共役型受容体
②チロシンキナーゼ型受容体
③細胞内・核内受容体
ホルモンの分泌調整機構
ホルモンはどのようにして調整されているのでしょうか。
ホルモンは内分泌機関で細かく調整されています。内分泌器官の中で最も強い権限を持っているのは視床下部です。
視床下部→下垂体→抹消内分泌器官→標的器官
の順番で分泌が制御されています。
ホルモンが多過ぎても、身体にとってはよくないです。
ホルモンが多くなり過ぎた時には、それを感知し生産量を抑える機構があります。
また、ホルモンの量が減ってしまった状態の時にも、ホルモン合成量を増やすように信号が出されます。
体内のホルモン量を一定量に保つように働いている機構をフィードバック機構と呼びます。
フィードバック機構が何らかの原因によって働かなくなったり、障害が出たりするとホルモンバランスが崩れ、様々な疾患が出てしまいます。
まとめ
さて、ホルモンの基本的な知識はわかっていただけましたか?
ホルモンは薬学を学ぶ上で色々なところに顔を出してくる知識です。
ホルモンに関しての知識があるのとないのではだいぶ学習のしやすさが変わってきますよ。
ホルモンの種類は多いですが、1つ1つをしっかりと覚えることで、病気の仕組みや薬が効いてくる仕組みを理解しやすくなるので、頑張って覚えましょう。